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苦手の克服が可能性を広げる 自己定義が変わるよ

本当はもっと自分には可能性があるんじゃないかとか、今の会社よりももっと高いレベルでできるはずじゃないのか、いつもそんなことをつい考えてしまうことって、あるよね。

そんな時に考えてみるべきこととして、自分が苦手意識を持って持っているものに、ちょっと本格的に取り組んで克服するという方法があるよ。

ピータードラッカーという経営学者は、「強みでしか成果を出すことはできない」と言っていて、これはこれで正しいと思うけどね。

だけども得意分野ばかりやっていると、収穫低減してきて、伸びしろがだんだんなくなっていくというのは、真実じゃないかと思うよ。

受験勉強でも、得意科目を伸ばしていても、どこかで収穫低減してくるからね。

やっぱり自分が強みと思っている中にも、弱みもあるよ。

営業職で言えば、既存顧客をキープするのは得意でも、新規開拓はあまりやったことがなくて苦手だという人もいるしね。

自分で仕事ができた人ほど、自分でてきぱきやるのは得意だけれども、人に任せて成果を出すということについては、お手上げだという人もいるしね。

そこでまず大切なのは、自分の中にある弱みというものを、客観的に見つめてみることじゃないかと思うんだよ。

これは結構できてないよ。見たくないものを見ないというのは、普通にしていると当たり前の人間の習性だからね。

普段思ってもみないことなんだけれども、そこに実は可能性があるんだと思うんだ。

例えば、技術職で、技術のことばかり考えて生きてきたけれども、客観的に見ると、ヒューマンスキルがボトルネックになっている人だっていると思うよ。

小説とか、映画とか、人間関係の本とか、今まで全く読んだことも、手に触れたこともなくて、普段はゲームばっかりやってるタイプの人だよ。

それが今までの自分の普通の生き方だったから、それ以外の行動パターンがイメージングできないんだよ。

だけど、その行動パターンそのものが自分の限界になっているんだよ。

例えて言えば、ハエがガラス瓶に閉じ込められているんだけれども、そのガラス瓶というのは、実は自己定義なんだと思うよ。

そこで手初めに、知識的なところから入ってみるということが大事じゃないかと思うんだよ。

具体的に言うと、身に付けたい分野の本をまず入門書でいいから、5、6冊ぐらい読んでみるんだよ。

これは結構やってる人は少ないよ。最近は本を読む人がほんとに少ないからね。

だけども本というのは、その道の分野で抜きん出た人が、そのエッセンスをまとめてくれた本当にありがたいものだと思うよ。

特に最近はリーダーシップ論とか、組織開発論とか、バックグラウンドが違う様々な種類の人をまとめて、同じ方向を向かせるというとても難しい問題について、それなりに成功した人や、専門に研究している人が結構本を書いてくれてるからね。

大体5、6冊読むと、アウトラインがわかってきて、何から始めたらいいかが腑に落ちてくるんだよ。

そしてもうちょっと専門的な本なんかも、ほんとに興味があれば読んでみたくなってくるんだね。

そしていろいろ自分ができる範囲で実験したり、様々なトライアルをやることもできるよ。

そうすると面白いことに、自己定義が変わってくるんだよ。

今まではエンジニアと自分を定義していたんだけれども、それがマネジメントのでのできるエンジニアとか、経営者の卵とか、自分の捉え方が変わってくるんだよ。

これは可能性の広がりそうなものだと思うよ。そして、新しい自分の定義で、提案したり、自分を評価したりできるんだよ。

例えば最近、コンビニに豆腐の棒のようなものを売ってるけど、あれは昔からある豆腐屋さんが、菓子メーカーからマーケティングの人材をヘッドハントして作ったと最近テレビで見たよ。

これで豆腐を伝統的な日本食から、スポーツフードにイノベーションして、自分たちも健康健康食品メーカーへと生まれ変われたんだね。

社会のニーズは刻々と変化しているけど、自分は変化しないと思ったら、やっぱり取り残されてしまうよ。

まず自分の中の常識を崩さないといけないね。

それはどんなジャンルでも同じだと思うよ。

例えば中国でも、今から150年ほど前に、太平天国の乱という宗教革命が起きたんだけれども、ものすごく広がって、一時期は中国の3分の1ぐらいを支配したんだよね。

これはキリスト教の一派なんだけど、武力行使を教義の中に入れているんだよ。イスラム教と同じだけどね。

そして減税と土地改革を掲げることで、当時重い税金に苦しんでいた人たちが、どんどんと仲間になっていったんだよ。

税金が重すぎて、みんなが頭に来ていると言う点では、清朝の末期症状は、今の日本にとてもよく似てるけどね。

この太平天国の乱なんかも、宗教でありつつも、今まで宗教が苦手としていた政治経済や、軍事まで取り込んで、自分たちのテーマにしたことでイノベーションを図ったと言えるかもしれないよ。

これは日本今の日本を参考にしないといけないよ。

戦後の日本は軍事力を持たないことで成功したと言う自己定義があるけれども、中国が台湾を軍事侵攻するために、猛烈な速さで軍事増強しているのだから、日本もこの現状の変化を捉えて、苦手意識を持っている軍事や国際政治に真剣に取り組まないといけないと思うけどね。

やっぱり、弱点や苦手についても、一定ずつ打っていけば少しずつ変わっていくだろうし、もう一度良い仕事ができるようになると言うことも、信じたほうがいいかもね。

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