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山本由伸投手の常識を破る力 研究し続ける姿勢が大事だね
「脇が甘かった」と反省する人の言葉を聞くことがあるね。
自分は才能があって、特別な存在なんだと思っている人ほど、少し成功して目立ち始めると、手を抜いてしまうんだね。
そして手を抜いていくと、粗が見え始めて、脇が甘いということになるのが、失敗の原因としてよくあるようだね。
そこで長続きする成功を求めるということ自体かなり非凡なことだね。
ドジャースで今活躍している山本由伸さんというピッチャーがいるけれども、とても良いことを言っているんだよ。
彼が21歳の頃に、「15年間はローテーションを守れるピッチャーになりたい」と言っていたそうなんだよ。
これは、ほんとに長く続く成功そのものだよね。
山本さんはオリックスにドラフト4位で入団したから、大して目立った存在じゃなかったようだね。
運動能力や体格も、そんなに目立ってないし、プロ野球選手ではあるけれども、平均並みと言えば平均並みの人だよね。
それで当時1試合投げると肘がパンパンに張ってしまって、10日間位間隔をあけないと投げられなかったそうだよ。
決め球のスライダーが肘に負担がかかっていたようだね。
そこで様々なトレーニング法や、トレーラーを探したんだけれども、柔道関係のトレーラーをやっている人から、様々なアドバイスをもらって、全く新しい投げ方に変えたそうだね。
山本さんはウェイトトレーニングを一切やらないし、その代わりにブリッジや、やり投げにヒントを得た独特のアプローチで土台を作るようになったそうだよ。
特に肘を曲げずに投げるという常識外れなことをやり始めたんだね。
これもやり投げにヒントを得た自分独自の研究なんだよね。
その後の活躍はよく知られているけれども、とても面白いのは自分のフォームは永遠に完成しないと言っているんだよね。
彼に関する本の中には「完成は見えてないです。完成があるかもわからない」「この先もずっと基本的な練習からもっとやっていかないとなって思っています」と言ってるんだね。
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最優秀防御率を獲得したり、沢村賞を受賞したりすれば、当然自慢したくなるはずだけどね。
それでも新しくゼロから自分が探求した投球フォームの完成に、心を向けているんだろうね。
多分とても高い理想像があって、何年もかけて少しずつそれに近づこうとしているのかもしれないね。
こういう人は自分自身では、とても平凡な人間だと思っていることもあるみたいだね。
平凡な人間だから、いつもゼロからスタートしなきゃいけないし、崖をよじ登るように1つずつ1つずつ何かをクリアしていくことが自分の課題なんだろうね。
こういう人はものすごく謙虚だし、平凡だと言う自覚からスタートしているから、長く努力を続けていくし、いつかとても非凡な人間に気がついたらなっているんだろうね。
努力に勝る天才なしというのは、やっぱり本当のことのようだね。