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斉藤元知事の再当選と「個の時代」の始まり

兵庫県知事選で、何一つ組織的な支援のない斉藤元知事が当選してしまったよ。

本当に予想もしないことが起きてしまったね。

様々な分析がこれからあるだろうし、斉藤さん自身もSNSの力が大きかったと言っていたけれども、それは「個人の力」が日本でも大きなパワーを持ち始めたと言うことだね。

日本は集団主義の国であり、一握りの人が上から指示命令をすれば、意のままに動くと言う時代がそろそろ幕を閉じ始めたということだよ。

これは戦後の焼け野原からスタートした日本のアメリカナイズが、いよいよ社会の本質そのものになったということだろうね。

個人を単位にものを考えるという伝統はそもそも日本の社会にはないんだよ。

これが生まれたのはプロテスタンティズムであって、近代市民社会ができる出発点だったんだね。

プロテスタンティズムは、カトリックを批判するところから始まったけれども、カトリックという組織そのものが不要だと言ったわけだよね。

そしてルターが万人司祭説というのを唱えたけれども、一人ひとりのキリスト教信者は、死んだ後で、個別に神様と対面して、死後の裁きを受けるのであって、事前に教会からお許しを得る必要は無いということだからね。

だから人間が天国に入るには、しっかりと聖書を読んで理解すればいいだけだし、それは家でできることだというのが本来のプロテスタントの考えだよ。

だから聖書というガイドブックを参考にしながら、自分の頭で考えるということが尊ばれるわけだよね。

今回の兵庫知事選も、斉藤元知事がどんな人なのか、続けて知事をやらせるべきなのか、一人一人が自分の目で見て、自分の頭で考えるというところから、スタートしたんじゃないのかね。

これは今まで組織に寄り掛かって生きてきた人にとっては、想像もできないぐらい難しい時代になってきたということだね。

この動きはやがて地方にも波及していくだろうし、農協や土建屋さんに乗っかってきた自民党政治はもう立ち行かなくなるだろうね。

それと同時に、労働組合に乗っかってきた左翼政治も終わりになってくると思うよ。

やっぱり国民の声を心で感じ取って、自分の信念としてそれにより添える人が出てこないといけないね。

斉藤人気がどこまで続くかわからないけれども、これは確かに新しい時代の始まりだろうし、斉藤さんに続く人が続々出てくると思うよ。

自分の頭で考えることが楽しい人には、面白い時代が始まったと言えるんじゃないのかな。

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