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日本に殺到する投資マネーの功罪 規制も必要だよ
中国が魅力的な投資対象じゃなくなったから、世界中の投資マネーが日本に流れ込んでいるみたいだね。
基本的にはいいことだけど、弊害も起きているね。
経営効率ばかり要求するものだから、企業がやっている文化活動が縮小されたりしているんだよ。
特色のある美術館が突然閉鎖されたりしているしね。
投資ファンドから、経営効率を高めろと要求されて、泣く泣く縮小してるんだよ。
そもそも80年代から始まった金融自由化によって、世界が良くなったかどうかは疑問だよ。
90年代後半のアジアの金融危機も、短期的な国際投資のせいだからね。
アジアが金融のセーフティーネットが整っていないとか、自己自己資本比率が低いとか、グローバルスタンダードに基づいて問題視されるけれども、地域的な特色でもあるからね。
こうした地域的特色を尊重する姿勢が、投資する側に絶対必要だと思うよ。
今、地方に行っても、アーケード街は閑古鳥が鳴いていて、バイパス沿いに画一的なショッピングモールがあるだけだしね。
個性的なお店や、伝統的に家族でやっていた小売店が、どんどんなくなっていくことが、国民の幸福だとは思えないよ。
これは国による何らかの規制を必要としているよ。
国によるマーケットへの介入が、最小限でなければいけないというグローバル資本主義の考え方に修正をかける必要があるからね。
日本は国家主権の発動として、もう少しグローバルな資本の国内投資に対して、方針を示す必要があると思うけどね。