信なくば立たず 元祖サーバントリーダーだよ
これは論語の言葉なんだけれども、普遍的なリーダーの条件だと言えるね。
もともとは、ちょっと長いこんな話なんだよ。
筆頭弟子の子貢が政治の要道について孔子に質問した。「食糧」「軍備」「人民の信頼」の三つが最も重要であると孔子が答えた。
さらに子貢が、やむを得ず取り去るとすればどれを先にしたらよいかと尋ね、孔子は「軍備だ」と答えた。
またさらに子貢が二つのうち、やむを得ずどちらかを取り去るとすればどちらがよいかと質問したところ、孔子は「食糧だ。食糧がなければ人民は餓死するかもしれないが、政府を人民が信頼しなくなったら、国家は成り立たない」と答えた。
食料と国民の信頼とどちらが大切かというところだけれども、論語の別の所には、食べさせるだけだったら、動物の親でもやってることだというのがあるからね。
だけど、今の政治家は、国民を食べさせることすらできなくなりつつあるから、困ったものだね。
今の米の値段の高さと言ったら、ほんとに呆れ返るよ。
これも国民に信じてもらえるような、誠実な仕事をしていないからだろうね。
農家は今、高齢化しているし、耕作放棄地というのは、埼玉県と同じ面積もあるんだそうだよ。
それから零細農家ばかりで、新しく新規参入するのもできないでいるからね。
これも自民党が票田とみなしてきたから悪いんだよ。
本当は国民への食料の安定供給を第一に考えるべきだし、そうであってこそ国民の信頼が得られるのにね。
農業を国民のためになるように改革しないといけないよね。
例えば、農地の宅地転用をさせないように線引きを厳格化するというのもあるよ。
農業をしてないのに農地を持っているのは、宅地に転用できるようになれば値上がりすると思って期待しているからなんだよ。
それでやる気のある人に農地が行かないようになってるんだよ。
だからまず農地を宅地転用できないように厳格化した上で、農地の取引を自由化したらいいんだよ。
そうすればやる気のある若手が規模拡大できるんだよ。
それから農業への参入ももっと自由化したほうがいいね。企業も含めて新しく農業に参入できるようになれば、農業人口が若返るよ。
政治というのは、結局、愛の心に基づく奉仕行なんだよね。それが信なくば立たずの意味だよ。
そして、国民からの信頼があれば、食糧も軍備も滞りなくしっかりするはずだしね。
今の日本は、どちらも不安定なのが問題だよ。
その理由はやっぱり、もともとの信が欠けているからだと思うけどね。
何度も言うけど、政治はやっぱり、愛の心に基づく国民への奉仕行なんだよ。ここがブレたら、全てがダメになるからね。