映画「たとえ嵐が」は未来に待ち受ける地獄とカオスの予言映画
2013年にフィリピンのタクロバンを襲った台風ハイエンの悲劇を描いた映画「たとえ嵐が来ないとしても」を観たよ。
渋谷のイメージフォーラムと言うところでやっているよ。
台風来襲直後にタクロバンに入って、家族を捜索した監督の実体験に基づいているんだ。
大変悲惨なカオスそのもののリアルな描写だよ。
これから、こんな悲劇が世界各地を襲うこともあり得るだろうね。
本当に人々はただ逃げ惑い、悲劇の中で苦しみながら、地獄へ落ちるしかないよ。
宗教にすがる人たちの姿も描かれているけれども、本当にこれだけ悲惨だと宗教も救いにはならないね。
上映後には監督の舞台挨拶もあって、希望を描いているとは言っていたけど、やはり映画そのものは、ただ苦しみと悲しみと混乱とカオスをそのまま描いたと言う感じだね。
ひたすらカオスがカオスとして描かれているだけで、それが十分に整理されて、何か多くの人に訴えるメッセージにまでなっていないところがちょっと残念だけれども、これはある種の未来予言映画だと思うよ。