ゆるブラックを考える やはり会社は遊園地とは違う
日経新聞に、最近の若者たちが自分の会社のことをゆるブラックと呼んでいると出ていたよ。
なかなか希望通りのポジションに置いてくれないとか、パワハラする上司がいるのに、注意してくれないとか、色々と会社に対する不平不満が多いみたいだね。
だけど、花形の職場というのは限られているし、むしろ日の当たらない場所で頑張ることの方が、後々芽を出すのに有利になると言う、パラドックスもあるからね。
その良い例が、ダイキンの退任した井上会長と言う人だと思うよ。
ダイキンと言うのはエアコンのメーカーだけども、もともと大阪金属と言って、金属加工やってるような会社みたいだね。
ここの花形の職場は営業なんだそうだけれども、井上さんは工場に配属されて、そこの総務係になったそうだよ。
そして、希望の職場でないことに腹を立てて、1週間か2週間出社しないと言うこともあったそうだよ。
当然クビになるものだと覚悟していたけれども、職場の上司がとても優しい人で、いつか変わるから少し我慢しろよとかなだめてくれたそうなんだ。
だけど、結局営業職には配置転換されずに、工場の総務のままだったんだね。
それで工場から出る汚水の問題で住民の方々に対応したり、工場の盆踊り大会を計画したりとか本来の希望からは、かけ離れたところで10年以上過ごしたと書かれていたよ。
だけどもその中で、今まで誰も真面目にやろうとしなかった住民対応と言うことを真剣に取り組んで、そのエキスパートになったみたいなんだ。
それが後で効いてきて、ひょうたんから駒で社長になり、会長になって、世界的な企業になる上での、現地の人々との協調や、異なる文化とのすり合わせに力を発揮して、ダイキンを躍進に導いたそうだよ。
だから自分が思い描く理想の職場にいないからといって、腐る必要は無いかもしれないよ。
そして今いる職場で、自分の役割と言うものを自分で作ってみると言うことが実は大切なんじゃないかと思うんだよ。
どうしても人間は自己自己中心的になってしまうのは仕方ないけれども、必要とされることを成し遂げると言うことの方が、強みになるみたいだよ。
日経新聞によると、ゆるブラックのカテゴリーに入るのは、ものすごい数の会社になるそうだけれども、そもそも会社はディズニーランドみたいに遊びに行くところじゃないからね。
やはりお金をもらっている以上、会社に利益をもたらすようなことを必死になって考えるのが、責任の取れる大人への第一歩じゃないのかね。
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