一身独立して一国独立する 公共心の大切さだね
これは福沢諭吉の言葉だけど、今でも通用するよね。
むしろ今一番必要な考えかもしれないよ。
パラサイトとか、すねかじりとか、親に寄り掛かって生きている若者も多いと思うけれども、「これではいけない」と考えないといけないね。
この言葉の意味は、親の代よりも子供がもう一段進んだ立派な人間になって、国の繁栄に貢献していけば、その国はさらに強い国になるという意味だからね。
だけど、今は右肩下がりだから、なかなかそうは考えられないかもしれないね。
これも80年代以降、グローバリズムに影響されたされすぎたことが問題だね。
80年代は金融自由化が起きて、貿易も自由化されて、その結果、バブルが崩壊してデフレになったり、円高から空洞化が起きたり、全く成長しないし、賃金も上がらない悪循環が始まった時代だからね。
マクロ的に見れば、確かにその通りかもしれないけれども、個別に見ていけば、このデフレ下でも成長しているものはあるよ。
衰退産業だと思われている業界の中にも、実は成長している分野があるんだよね。
例えば回転寿司だよ。
和食業界というのは確実に衰退しているジャンルなんだけれども、お寿司屋さんがファミレス化して、高級なものを大衆化することで、デフレの時代に成長したと言えるかもしれないよ。
それに昔の寿司屋さんは値段が書いてないから、いくらになるのか怖かったけれども、1皿の値段が分かっていれば、自分で計算しやすくなったからね。
それから家電業界というのも、日本では衰退産業だけれども、成長している企業もあるからね。
例えば、ダイソンだよ。イギリスで家電業界を一社で作ってしまったわけだからね。
日本企業は、これまで、右肩上がりの時はシェア争いばっかりやってきたけれども、バブルが崩壊してから中国製品も入ってきて、それだけでは負けていくからね。
ダイソンの掃除機みたいに、お客様の不便を解消するためのアイディアで勝負しているところは立派だよね。
お客様の声をしっかり聞きながら、改善に改善を重ねていくと、品質が良くて評判の良い品物になって、じわじわと成長していくということもあるからね。
要は環境を言い訳にしないことだよね。どんなに土砂降りの雨の中でも、やれる事はあるよ。
それから大切なのは公共心だよね。
最近は喜んで税金を納める人なんて、滅多にいないよね。
もちろん今の税金は高すぎるし、本当は所得税は、12%のフラットタックスにすれば、国の歳出は賄えるという話もあるしね。
だけど、みんなが節税に走る中で、たくさん税金を納めて、国の役に立つことを考えた人もいるよ。
それは松下幸之助さんだよ。
売り上げが増えるに従って、税金もどんどん増えていくから、最初は節税に頭を悩ましていたんだよ。
だけども途中で考えを変えて、もう税金で悩むことはやめようと決意したんだね。
たくさん税金を納めれば、それで多くの人の多くの人の役に立つなら、もうそれでいいと思ったわけだよ。
これはまさしく福沢諭吉の、一身独立して、一国独立そのものだよね。
仏教では、利自即利他と言うけれども、自分がまず立派になることで、多くの人を助けることができるという考えだよね。
この考えは本当に大事だよ。
まず自分が立派になることが大事なわけだからね。仏教的には菩薩と言うんだろうけどね。
立派な人がたくさん出てきて、人助けをしたい人が増えていけば、国として立派になるのは間違いないよ。
これは誰も犠牲にならないからね。
やっぱり、金持ちからお金を取ってばらまくという、鼠小僧みたいな共産主義の考えは間違いだよ。
れいわ新選組の給付重視みたいに、国から何かをしてもらえると期待して待っているというのはだめだね。
こうした考えを捨てることが大事だね。