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トランプが理想とするマッキンリー大統領 高関税のパイオニアだよ
トランプさんがFox Newsのハニーティーというキャスターとはじめてのテレビインタビューをやったね。
その中で、あまり注目されてないけど、マッキンリーの名前を何度も出したんだよ。
マッキンリーは1901年に暗殺されたアメリカの15代大統領だよ。
このマッキンリーが60%位の高い関税を行ったというので、トランプさんは理想にしてるんだね。
それからマッキンリーはスペインと戦ってフィリピンを植民地にしたし、ハワイをアメリカの領土にした大統領でもあるんだよ。
アメリカが、どうしてこんな高い関税がかけられたかというと、それは独立戦争にまで遡るよ。
アメリカが独立したときに、ハミルトンという財務長官がいたんだけど、この人がイギリスの工業製品に60%の関税をかけたんだよ。
これがいわゆる保護貿易の始まりだよ。
イギリスの工業製品が入ってこなくなることによって、アメリカは鉄鋼業や機械産業がどんどんと発達したんだよ。
そして第一次世界大戦頃には、世界最大の工業国になったわけだよね。
大事な事は、なぜアメリカがハミルトンの時に高い関税をイギリスの工業製品にかけられたのかだよ。
当たり前のことだけど、独立戦争で勝ったからだよ。
戦争に勝ってイギリスに文句を言わせないようにしたと言うことだよね。
これができなかったのがインドだよ。
インドはもともと綿製品の輸出国で、産業革命が始まるまでは、最大の加工製品の輸出国だったんだよ。
ところがイギリスに負けて、関税を無理矢理下げさせられて、綿製品を買わされて、インドの繊維工業は壊滅したわけだよ。
そして綿花やお茶やヘロインの輸出国になったわけだよ。
だから工業国になるか、一次産品の単なる輸出国になるかは、関税が決めているんだよ。
それだけ関税には国の運命を決めたり、未来を決める力があるわけだよ。
石破さんは「楽しい日本」を作ると言ってるけど、だったら関税を使わなきゃいけないよ。
地方がなぜ疲弊してるかと言えば、安い中国製品がたくさん入ってきて、農産物も工業製品も太刀打ちできないからだよ。
それでサービス産業が発達している東京に人口がどんどん流れ込んでくるわけだよ。
だから、地方活性化したかったら、中国製品に高い関税を課すしかないんだよ。
これに気がつかないんだったら、国の最高責任者やってる資格があるのか、ちょっと疑問だね。