大きく考えることの大切さ 人間としての成長に直結しているよ
大きく考えることの大切さに気づいている人というのは、そんなに多くないかもしれないね。
有名な例え話だけれども、マス釣りの話というのがあるんだよ。
どんな話かというと、湖でマスを釣っている人がいるんだけれども、大きなマスをドンドンと逃していくんだね。
そこで隣で釣っていた人が、どうして大きなおいしいマスを逃してしまうんですかと聞くんだよ。
そうすると、「家のフライパンは小さいから、大きなマスは焼けないんだ」というと言う話だよ。
せっかくのチャンスを逃しているということに気づいていないんだね。
その理由は、考え方が小さいからだよ。
だけど、本人はどうしてもそれに気がつけないんだよ。
フライパンの狭さというのは、発想の狭さを象徴しているからね。
考えを大きくすることには、あらゆるものをチャンスに変える力があるからね。
例えば最近ヒットした映画で「ディアファミリー」というのがあったけれども、娘さんの心臓病から、バルーンカテーテルの開発に成功した話だよ。
普通だったら、娘に心臓病の持病があれば、それで悶々と悩んで、頭がいっぱいになって終わってもおかしくないんだけどね。
ところがこの映画では、人工心臓を作ろうとしたり、そこからさらにバルーンカテーテルの開発に乗り出して、大成功するんだよ。
そのきっかけは、心臓病の娘さんの一言だよ。
「私の命は大丈夫だから、他の患者さんを助けてあげて」と言うんだね。
原作は清武さんという人が書いた「アトムの心臓」なんだけれども、原作を読んでみると、この娘さんは敬虔なクリスチャンなんだね。
だから、日頃熱心に神様を信じているから、たとえ病気であっても、自分は天国に行けると確信しているので、肉体の結果にこだわることなく、お父さんはもっと多くの人を助けてあげる仕事に取り掛かってほしいと言うわけだね。
実際にバルーンカテーテルを作るとなると、難易度は上がるし、いろいろな勉強しなければいけないし、とにかく山のようにやらなきゃいけないことが増えてくるからね。
だから多くの人は、大きく考えることをしないことで、楽をするという選択をしてしまっているところもあるかもしれないね。
それから大きく考えることをしない原因としては、批判が集中するということもあるよ。
特に日本は均質的な社会だから、ちょっとでも頭角を現してくると、途端に叩いてくるからね。
平等化圧力とか、均質化圧力とか言われるものの奥には、嫉妬があると思うよ。
この嫉妬に打ち勝つというのが、大きく考えることを継続する上での、最大の障害かもしれないね。
だけどもやっぱり心の法則というのがあると思うよ。
心の中で長く思い続けた事は、時間が経つにつれて、次第に実体化してくるというのは本当のことだよ。
それは悪い事でも、良い事でもやっぱり同じだね。
特に良い事の場合は、実現するまでの間に時間がかかるし、様々な勉強や経験を積まなきゃいけないし、途中で諦めてしまう人も多いからね。
大きな目標を立てれば、失敗する確率は高くなるしね。
だけど、大きな目標を掲げない限り、その人が成長したり、その人を中心にやっている仕事が大きくなったりすることはないということは、やっぱり知っておかないといけないね。
人生は、「人間として成長すること」が最大の目的なわけだから、大きく考えないということは、生きていく上で、とても損をしているということは、やはり見落としてはいけないね。