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平和的台頭という中国の大嘘
最近ようやく中国が世界的な脅威の中心であることが理解され始めたけれども、どうしてここまで世界の人たちが中国に心を許してしまったのか不思議だね。
その秘密を解き明かした面白い本が出たよ。オーストラリアの中国ウォッチャーが書いた本だけど、中国の平和的台頭の秘密が書いてあるんだよ。
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実は中国にはいろんなスパイ組織があるんだけれども、アメリカに中国の平和的台頭と言う嘘を信じ込ませるのに、力を尽くしたセクションとして「国家安全部」と言う組織があるんだよ。
ここの鄭必堅とと言う人物が、「中国は平和的に台頭していく。中国は今欧米に影響されて、徐々に自由化して民主化していく」と言う影響工作を2001年ごろから始めたんだよ。
そして、この嘘に、共和党のブッシュ大統領が見事に騙されてしまったんだね。
2001年に同時多発テロが起きた後で、イスラムテロ対策をするには、中国の協力が必要だと言うことに舵を切ってしまったんだよ。
そして2001年の11月にWTOに加盟させてしまったんだ。
ここまで来る間に、ランド研究所とか、キッシンジャーとか、様々な有力者を手な付けてきたのが、この中国の国家安全部というところだったんだよ。
そしてこの国家安全部がやっていたのが、中国改革開放フォーラムと言うイベントだよ。
このイベントには、アメリカの元大統領とか、日本の元首相とか、政治家OBがたくさん中国から招待されて、おいしい思いをしたんだよ。
この「スパイと嘘」では具体的なハニートラップの方法までかなり詳しく書いてあるよ。
日本もこれにはまってしまったんだね。
1989年天安門事件で、一旦は中国の平和的台頭と言う嘘はバレたんだけれども、日本が天皇陛下の中国訪問と言うことをやってしまったからね。
どちらにしろ、「中国の平和的台頭」と言う嘘があって、その嘘に騙される形で、戦略的互恵関係の構築とか、信頼性の醸成とか、そんな馬鹿げたことをやってるわけだよ。
でもすべてこれは軍事独裁国家である中国が、世界を支配するため、国力を蓄えるために1時的な時間稼ぎをしているだけなんだよ。
改革開放と言うのも、単に資本と技術のみを受け入れるだけで、政治的な改革というのは一切しないんだよ。
中国の改革派と言うのも、あくまで資本主義を真似するだけの話であって、政治的な改革派と言うのはどこにもいないんだ。
もうそろそろ中国の嘘にはっきりと気づいた上で、無神論独裁国家の野望に対してはっきりとノート言わなきゃいけないね。