劣等感を消し去る方法 ひたすら読書だよ
劣等感を持っていない人というのはいないと思うけど、それを意識している人は結構少ないかもしれないよ。
劣等感を無意識のうちに持っているんだよ。
そして、それが人生の成功とか、豊かさとか、そんなものを遠ざけていることに気がついていない人は結構多いと思うよ。
例えば、今もらっている収入の10倍もらえる仕事があったとしようか。
でも難しい仕事だから、真剣にその仕事に進んでいこうと思う前に、心の中から可能性を排除してしまうんだよ。
この根本的な原因は、実は、劣等感じゃないかと思うんだね。
この劣等感を克服するものは、意外に知識なんだよね。
憧れの仕事に就くにしても、それを自分がやってのけると言うイメージングができるためには、具体的な知識の積み重ねがあれば可能なんだよ。
だから劣等感を打ち消すには、現代社会では、意外に読書というのが避けて通れない道なんだと思うんだ。
やっぱり人生は戦いだと言う側面もあるからね。
人からダメだと言われるレッテルを貼られることもあるし、それを跳ね返すのも、やっぱりベースは知識だと思うよ。
この知識の蓄積によって、見事に劣等感を跳ね返して成功した人は、アメリカのリンカーン大統領じゃないかと思うんだよ。
この人は丸太小屋から出てきたと言われる通り、読み書きぐらいしか学校受けていない人だからね。
最初の頃は運搬船の乗組員をやったり、雑貨店を経営していたんだよ。それで人生が終わっても全くおかしくない人なんだけどね。
でもある時に誰かからブラックと言う人の法律書をもらったんだよ。
このブラックと言う人は確か、クロムウェルの右腕みたいに清教徒革命の理論的な支えをした人だと思うけどね。
そして当時暇だったリンカーンは、この法律書と言うのを読み始めたら、面白くて全部読んでしまったんだよ。
そして自分が実は弁護士になれる可能性があると言うことに気がついて、極力肉体労働を止めて、勉強して弁護士になったんだよね。
このリンカーンの口癖が、自分の身長以上に毎年本を読むと言うことだよ。
そして「1冊でも多く本を読んでいる人に、読んでいないものは、支配されても仕方がない」とも言っているんだよ。
それで大統領になる時も、東部のニューイングランドのエリートたちを黙らせるぐらいものすごい切れた議論をしたんだよ。
当時は奴隷制をどうするかで問題になっていて、合衆国憲法が奴隷制を肯定しているのかどうかが議論の中心になっていたんだよ。
そこでリンカーンはこの合衆国憲法を制定した、憲法制定委員会のメンバーの行動を全て調べたんだよ。
そして、確実に過半数以上の人たちが基本的には奴隷制に対して反対意見を持っていたということを立証したんだよ。
こうした立証方法を考えだした人が1人もいなかったんだよ。
そこでこのリンカーンの意見を聞いて、ニューヨークなんかのエリートたちは、びっくりしてしまって、ものすごい頭の切れる人だと言うことで、一目置いたんだよ。
それがリンカーンが大統領になれた理由だよ。
結局劣等感を克服するには、時間がかかるよ。コツコツ知識を集めていく忍耐力がどうしても必要なんだよ。
だから、受験エリートが優遇される理由はここにあるんだよ。
だけど、受験の成功というのが、わずか6年とか3年位の限られた期間の中での勉強の話だからね。
社会人になってからも、コツコツと知識を高め続ける人は、あんまり目立たないかもしれないけれども、王道歩いていると言えるんじゃないのかね。
やっぱり手っ取り早く劣等感を克服しようとすると、道を間違えたりするし、叩かれる原因にもなるからね。
今1番人が教えてくれない忍耐力と言うことの値打ちが、今徐々に必要になっているのかもしれないね。