マンネリを打破する 人間にしかできないことだよね
同じ仕事でも10年ぐらいしていると、大抵マンネリ化してしまうね。
工夫しようにも、マニアルで決められていてどうしようもないという仕事もあるしね。
だけどもやっぱり、マンネリを打破することは必要だよ。
どうやってマンネリを打破して、壁を破るかで、その人も、その会社も、未来が変わってくると思うよ。
やっぱりそこで参考にしたいのはトヨタ自動車だね。
トヨタでは、マンネリを打破するために「設定型問題解決」というのをしているようだね。
これは現状では「あるべき姿」の基準を満たしているんだけれども、それよりも、より高い次元の「あるべき姿」を自分で新しく設定して、意図的にギャップを作り出すのがポイントだそうだよ。
例えば、現在は不良率4%の基準を満たしているんだけれども、1年後に不良率1%を目標とするように、自分で自分を追い込んでいくということだね。
トヨタ自動車でも、入社して間もない新人の頃は、こうした問題ではなくて、すでに発生している問題を解決するのを中心にしているそうだね。
だけど、経験を積んで中堅レベルとして活躍する段階になると、自分で問題を設定して、自ら解決していくことを中心にするように求められるそうだね。
トヨタのベテランの中には、これがトヨタの工場に残された「最後の匠の技」と言っているそうだよね。
トヨタでも工場は自動化されているから、昔の名人芸のようなスキルもどんどん機械がやるようになっているそうだよ。
だけど、こうしたオートメーションが進んでも、決して自動化できないのが、この「自分で問題を設定して解決していく技術」だそうだよ。
確かに、これは自分で将来の「あるべき姿」を設定して、そこに到達するための道を、必死に考えるという創造性が必要になるプロセスだからね。
面白いのは、素人からすると、工場と言うのは一旦作ってしまえば、自動的に製品が出てくると思ってるけど、そうじゃないんだね。
トヨタの工場はどんどん進化しているということだよね。
だから、こうした工場では、収穫逓増の法則が働いて、生産量が尻上がりに増えていくという現象が起きてくるんだろうね。
ここが多分トヨタと日産の違いだと思うよ。
トヨタがハイブリッド車を出したのはもう90年代の頃だと思うけれども、日産は未だにハイブリットが作れていないわけだからね。
多分トヨタは奥田社長の頃に、環境基準が厳しくなっているから、自ら誰も考えないような高い目標設定して、ハイブリットという解決策を生み出したんだろうね。
今はEV車が失速しているから、アメリカでもハイブリッド車の人気が高いし、トヨタの一人勝ちだよね。
やっぱりマンネリを打破することは、生き残るためにも絶対に必要なスキルだね。
これは個人でも当てはまると思うよ。
漫然と生きてちゃいけないと言うことだよね。
人間はやっぱり動物とは違うよ。
心の中で「あるべき姿」を描いて、その理想に向かって脳みそを振り絞って、創造性と努力を積み重ねていくことができるわけだからね。
本当に神様は素晴らしい仕組みを作ったものだね。