困難に立ち向かうコツ 気力を振り絞ることだと思うよ
困難なことにぶち当たると、大体、人間と言うものは、「もう無理」とか「絶対ダメ」とか口に出して言ってしまうものだよね。
これは「むちゃぶり」と言うのも最近多いから、仕方ないことかもしれないけれども、「困難に立ち向かう」と言う事は、成長し続ける人間か、そうでないかの分かれ目になるところだよね。
そこで、困難に立ち向かうための大事なポイントは、「気力」だと思うんだよ。
古い言葉になっちゃうかもしれないけれども、「気力を振って立ち向かう力」というのがどうしても成功するには必要だよね。
それで1つ最近読んだ話なんだけれども、1999年に埼玉県の入間川で自衛隊の戦闘機が墜落して、パイロットの搭乗員が2人亡くなったと言う話があるんだよ。
実はこの戦闘機は、住宅密集地帯でエンジンのトラブルか何かで墜落が始まったんだね。
そこでこの2人のパイロットは、住宅地に落ちたら大変なことになると言うことで、不自由な機体を操作しつつ、近くにあった入間川の河川敷のほうに何とか操縦して持っていったんだよ。
この操縦の間にどんどん高度が低くなって、高圧ケーブルを切ってしまったりもしたみたいだよ。
そしてようやく住宅のない河川敷に墜落するめどが立ったところで、脱出をしたんだけれども、既にもう間に合わなくて、お亡くなりになってしまったんだ。
本当はもっと早く脱出すれば、自分たちの命は助かったんだよ。
この2人の心の中を考えてみると、ものすごい困難に見舞われた中で、気力を振り絞ってたと思うんだよね。
つまり住宅密集地に墜落させて、多くの人を巻き添えにしないために、自分たちの恐怖心と戦い続けたと思うんだよ。
この墜落事故は、マスコミでも報道されたけれども、この2人の勇気ある決断や努力については一切報じられていないよ。
自衛隊のジェット機が墜落して、高圧ケーブルを切って、何万世帯が停電になったとか、そんな所だけが報じられたんだよ。
だけど、地元の中学校の校長先生だけが、この2人のパイロットの勇気を讃えたんだね。
このパイロットたちの自己犠牲のおかげで、多くの人が死なずに済んだと褒めたのは、この人だけだよ。
どれだけ今の日本人が、自己犠牲とか、勇気を振り絞るとか、気力を奮い立たせるとか、そんなものに無神経になってしまっているかをよく表していると思うよ。
そこで思うんだけれども、困難に立ち向かうときには、その困難だけを見続けたら、自分が潰れてしまうと言うことだね。
困難に立ち向かう先の、未来の希望について考えることが、実は困難に立ち向かうコツだと思うんだよ。
このパイロットたちで言えば、飛行機が河川敷に墜落して、一般の人たちが誰も死なないと言う明るい未来をイメージングしたんだろうね。
そのために自分たちができることを、気力を振り絞ってやったことで、困難を克服できたんじゃないだろうか。
つまり目先のことにとらわれると、それでエネルギーを消耗してしまうんだよ。
だから困難と立ち向かうコツは、いつも未来の希望を見続けることだよ。
そしてその未来の希望から、気力が湧き上がってくるんじゃないのかね。
これは明るい未来を信じたものには、明るい未来が実現すると言う、希望実現の法則だと思うんだけどね。