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成長する人としない人の違い 振り返り習慣だよ
最近よく、成長する人と成長しない人の違いみたいな話をよく聞くんだよね。
それで思うんだけれども、成長しない人の場合、勝ち負けにこだわっていて、競争心が強い傾向があるんじゃないかと思うんだよ。
つまり何か物事があったときに、勝ったか負けたかと言うことに心がフォーカスしているんだね。
こういう人はものすごく多いよ。賭け事が好きな人はそうだし、スポーツ好きの人もほとんどがそうだよ。
だから巨人ファンであれば、巨人が勝ったか負けたかと言うところにだけものすごく興味があるんだよね。
だけど、人間として見ると、勝ったか負けたかだけ考えていると、その後にある原因については、あまり気がつかなくなっていくんだよね。
これが成長しなくなる理由だよ。
これはロッテの吉井監督が言っている事だけれども、運動能力とかがものすごく高くても、何が負けの原因になったのかを自分の頭で探求して突き詰めていこうと言う習慣のない人は、必ず伸び悩んでしまうと言ってるよ。
これはビジネスとかでも同じだろうね。
この契約がゲットできたとか、成績が社内で10番以内に入ったとか、そんなことをいつも心の中で考えている人は、やる気があるようには見えるんだけど、40代位になってくると何か物足りなくなってくるんだよね。
そこで成長するために必要なことだけれども、一旦この勝ち負けとか競争心は脇におかないといけないんだよね。
そしてむしろ失敗した原因のほうに心を向けて、その原因を振り返る習慣を持つことなんだよね。
これがいわゆる「振り返りの習慣」と言うやつだよ。
トヨタでは、「ナゼ ナゼ 5回」というのがあるみたいだけれども、まさに振り返りの習慣だよ。
この習慣があるかないかで、GMは衰退し、トヨタは世界一になって、その座をキープし続けているんだよ。
だから、これがわかったら、本当は「一億円」ぐらいの値打ちがあると思うよ。
だけど、ほとんど気づいていないんだよ、それは教育にも原因はあると思うけどね。
大体小さな頃から塾に行って、偏差値とか、御三家に受かったとか受からないとか、どこの大学を出たとか、どの会社に入ったとか、ほとんど全部ランキングで考える思考法で生きているんだよ。
これがダメなんだよね。
結局自分が自慢する材料を探しているだけで、どうして失敗したかと言う所をよく考えると言う教育というのがほとんどできていないんだよ。
だから、小さなことでいいから、どうしてできなかったかと言うことを繰り返し繰り返し時間をかけて考えてみることがカギなんだよね。
最初は必ずと言っていいほど、相手のせいにしているよ。
あいつがミスしたからだとか、上司の指示がとんちんかんだったからだとか、そんな感じで口不平不満をいっぱいやってると思うよ。
だけどももう一度考えてみると、深まっていくんだよね。
あるいは角度を変えてみていくことで、新しい発見というのが出てくる時があるんだよ。
例えば契約が取れなかったときに、自分の会社の信用度が低いからダメなんだだと最初は考えていたとするよね。
だけど、それを何度も考えていくと、じゃあどうやったら、信用度というのは高まるんだろうかとか、信用度の構成要素は何なんだろうかとか、もう一度深くなっていくんだよね。
そうするとすぐには結果は出て出てこないかもしれないけれども、問題意識は深まっていて、今まで考えてもみなかった打つ手も出てくるし、毎日の時間の過ごし方も変わっていくんだよ。
こういう人は、関連知識を深めるために自ら進んで要求もされていない読書をやりし始めたりするし、そうなってくると、結構3年5年経つと別の人間に変わっていくことがあるんだよね。
それは成長していると言うことだと思うよ。
やっぱり人生は自分との戦いだからね。
昨日の自分より今日の自分がどれだけ成長したか、成熟したかかみたいな事は、自分にしか最初はわからないからね。
だけど、それが大事だし、生きていると言うことの本当の醍醐味かもしれないよ。