国境ナイトクルージング 中国の脱力系青春映画だよ
中国の青春映画 国境ナイトクルージングを見てきたよ。
大変珍しい中国の脱力系青春映画で、中国の若者の今がわかる、とても貴重な映画ではあるよ。
社会学的には、出口のない閉塞感に覆われた、中国社会がとてもよくわかるし、これが検閲を通って国際映画祭にも出されると言う事は、よっぽど社会がやる気のない雰囲気に満ちていると言うことなんだろうね。
とても面白いのは、中国と北朝鮮の国境付近の話なんだよ。
朝鮮族の中国人の若者が出てくるんだけれども、ここがひょっとしてプロパガンダなのかもしれないね。
朝鮮族と言う少数民族をしっかりと自由に活動させていると言うことが言いたかったのかもしれないよ。
だけど、出てくる若者がみんなやる気がなくて、過去の失敗を引きずっていて、中国社会で元気に生きることもできないんだよ。
そして中国政府は夢も希望もやる気も何も与えられないんだよ。
もちろんそれは自分で見つけなきゃいけないものではあるけどね。
最近の中国映画と言うのは、もちろんプロパガンダで作っているところもあるんだけれども、西側に迎合しているのかもしれないけれど、全然プロパガンダに見えないところが面白いね。
中国には西遊記とか水滸伝とか、面白いエンターテイメント物語の伝統があるのにね。
中国共産党の一党独裁と言うのは、早く捨てて、もっと中国人のエンタメの才能と情熱を解き放っているようにした方が、世界の為にもいいと思うよ。