![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/156034896/rectangle_large_type_2_28e6fea62df8c031f035027fac77f80b.jpg?width=1200)
ノスタルジーが人間を滅ぼす 安定的な自分を求めても無駄だよ
自民党の総裁に石破茂さんが首相になったけど、この人は保守政治家を言ってる割に、戦後憲法を大切にするのが保守だと言っているので、批判されてるね。
もちろん戦後憲法にも人権の擁護とか、明治憲法にはない良い部分があるのはわかるけど、そろそろ新しいものに変え時だと思うよ。
だけど、平和憲法のおかげで日本が平和だと思っていて、戦後の生活水準が向上した時代のノスタルジーの中に生きている人がまだたくさんいるからね。
だけど、このノスタルジーに浸っているというのが、実は人間を滅ぼすものなんだよ。
それはお釈迦様が説いた教えて諸行無常というのがあるけれども、まさにこれだと思うんだ。
これはすべては変化の中にあると言う洞察なんだね。
それを人間に当てはめると、平凡な人間は、安定を求めると言うことだと思うんだよ。
安定を求めて、何も変化しないものが幸せだと思うけれども、かえってそれが執着になって、本当の自分を見失ってしまうというのがこの教えだろうね。
そういう意味では、憲法9条を絶対的なものとして守ってしまったら、日本は滅びちゃうよね。
もちろん守るべきものは守りながら、変えるべきものは変えるというのが本当の保守政治であるべきだよね。
最近のマネジメントの本を読んでも、やっぱり変わり続ける考え方が大事にされているようだよ。
「なぜ人と組織は変われないのか」と言うハーバードの教授が書いた本があるんだけれども、とても面白いことが書いてあるんだよ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/156034976/picture_pc_df21d0db285c727f82fa6580c2c6c427.jpg?width=1200)
実は変わらない人と言うのは、一生懸命環境に自分を順応しようとする人だというふうに書いてあるんだ。
普通は環境に順応しようとすれば変化しやすい人だと思うけれども、実はそうじゃないんだね。
このタイプの人は周りからどのように見られるかとか、どういう役割を期待されるかということによって自己が形成されると書いてあるよ。
そして帰属意識を抱く対象に従って、その対象に忠実に行動することを通じて、自分の自我を形成するそうだよ。
だけど、一体自我が形成されてしまうと、本当は大きく環境が変わっているのに、変わらなくなってしまって、やがて新しいライバルに滅ぼされてしまうんだね。
そこでこの本には「自己変容型」と言うモデルが示されているんだ。
それは何かと言うと、自分が形成してきた考え方とか価値基準を、一旦客観的に見て、その限界を検討すると言う知性のあり方なんだね。
そうすると自分が信じている価値観だけを完全なものとは見ずに、全く対立する考え方の中にも、評価するべきものがあると思って。2つのものを統合しようとする働きがあると言ってるよ。
これは環境に順応型の人よりも、かなりレベルの高い知性のあり方として大切だと言ってるんだね。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/156035035/picture_pc_b9a796e2dbf179f888e7f8b27a854d1c.jpg?width=1200)
そうなると日本の憲法を大切にしようとする人は、やっぱり環境順応型の、レベルの低い考えにまだとらわれていると言うことになるかもしれないね。
憲法には平和を愛する諸国民というのが出てくるけれども、中国も北朝鮮も明らかに平和を愛する国ではないからね。
核兵器を持って日本を脅してくるような国が出てきたときに、アメリカも充分期待できないなら、じゃあどうするか。
このような大きな環境の変化の中で、日本のあり方を正しい方向に変えていけるように導いてくれるリーダーが本当に必要だと思うよ。
石破茂さんはこうしたことをちゃんと考えて、仏教の諸行無常の教えを実践してくれるといいんだけどね。