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変化こそが一切の本質 長所や強みへのこだわりが前進を阻んでいるよ
自分では一生懸命やっているつもりでも、端から見たら空回りして、車で言えば黒い排気ガスばっかり出してるような人って時々いるんじゃないかと思うんだ。
そうした人たちを見ていて思うんだけれども、今まで自分が得意だとか、自分の強みだとか思っていたことが、実はもうそうではなくなっているということがあると思うんだよ。
つまり世の中というのはどんどん変化しているし、変化こそがこの世の中の本質だからね。
やっぱり30年ぐらい経つと、得意だったものが全然役に立ってたたなくなっていることってものすごく多いよ。
今日も石破さんが、地方に力を振り向けたいと言っているけれども、これって田中角栄さんが言っていた列島改造論の焼き直しじゃないかと思うんだよ。
あの人も地元の新潟県を優遇していろんな箱物をいっぱい作ったけれども、箱物だけでは地方が活性化する事は無いしね。
やっぱり東京の企業が強くて、たくさん税金を納めてくれるからこそ、そのおこぼれを地方に振り回すことができるわけだよね。
それで、この昔の強みに浸っている人はどうしたら良いかと言うことなんだけれども、武士道精神と言うのを一回思い返してみてもいいと思うんだよ。
昔佐賀県の鍋島藩と言うところに山本常朝と言う人がいて、鍵 「葉隠」と言う本を書いたんだけれど、これが武士道のバイブルと言われているよ。
岩波文庫からも出ているけれど、奈良本さんと言う人が書いた現代語訳がとてもいいんだよ。
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この中で武士道の有名な言葉「武士道とは死ぬことと見つけたり」について、覚悟を固めることだと解説しているんだ。
明日死ぬとなったら、何にこだわるかと言うところは、真剣に考えると普通とは違う答えが出るんだね。
普段は会社の事や子供のことで頭がいっぱいだけれども、本当に死ぬとなったらそんな事はどうでもよくなるらしいね。
やっぱり明日死ぬとなったら、腹いっぱいうまいものを食べたいと言うのでは情けないしね。
やっぱり自分が生きた証としての、大きな志のほうに頭が行かなければいけないし、そのために今日1日何をできるかを真剣に考えるところから、物事が前進していくと言うことだろうね。
これはキリスト教の聖書に書いてあるイエスの言葉で「1日の苦労は1日で充分だ」というのがあるけれども、それに通じるだろうね。
最近の映画で侍タイムスリッパーと言う幕末の武士が現代にタイムスリップしてくる映画があったけど、やっぱり真剣勝負の話だよ。
衰退し続ける時代劇ドラマを復活させるために、本物の武士2人が、本物の日本刀で切り合うところを撮影して、時代劇の起死回生の起爆剤にしようとするんだからね。
やっぱりもののふの心とか、武士道精神とか、誇り高いものを後世に残すと言う大きな志だよね。
結局こういった覚悟を固めると言うことが生きていく上では、実は大事なファクターだよね。
そのために、今自分がこだわっている強みとか長所とかを捨てて、もう一度大きなものに生まれ変わるのも、人間が変化を本質としていることの証明かかもしれないね。