阪神淡路震災30周年 不幸の中にも、幸せがあったんだね
今年は阪神大震災からちょうど30周年だね。いろんな特集があるけれど、NHKスペシャルには感動したよ。
建物に閉じ込められた人たちを、近所の人たちが力を合わせて助けていたんだね。
ある大工さんは電動ノコギリを使って、5人も救助したそうだよ。
体が自然に動いたそうだね。本当に人間の心の中には、人を思いやる気持ちが確かにあるんだね。
たくさんの人が亡くなったのはとても悲しいことだけれども、その中で自分の心の中の善なるものを発揮できたというのは、やっぱり幸せなことじゃないかと思うんだよ。
辛い出来事はあるけれども、その中で幸せを発見する事は、どんな時でもできるということだろうね。
反対にとても悲しいことで、今も心が止まっている人もたくさんいるみたいだね。
幼い子供2人とも死なせてしまって、ひょっとしたら助けられたんじゃないかと後悔の気持ちを今も持ち続けているお母さんもいたよ。
自分自身も大怪我をして、後遺症もあるのにね。
こういう人の心の苦しみを救うには、やっぱり宗教が必要だね。
死んだ子供たちは、きっと天国で幸せに暮らしていると信じることも大事だよ。
よく仏教では功徳を積むと言うけれども、生き残ったお母さんが、この世で人のためになることをたくさんすれば、それは功徳となって、あの世の子供たちに届くということも大事な視点だと思うよ。
自分だけが生き残ったということに、後ろめたさを感じないためにもね。
それから災害関連死についても、貴重な教訓がいっぱいあったんだね。
特に高齢者の場合は、トイレが汚かったり、紙おむつを変えたいことが言い出せなかったりしただけで、お亡くなりになるケースがあるというのには驚いたよ。
避難している人たちの、小さな困り事を丁寧に聞いてあげるのが、そんなに大事だったとは知らなかったよ。
教訓を学んで、工夫することで、同じ災害が起きても被害も小さくなるし、不幸を感じる人を減らすことができるというのは、とても大事なことだね。