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温かい人間を目指す 理想は、太陽のように照らす人だね

こいつ冷たい奴だなぁっていう人っているよね。

大体人のことを、道具とか手段のように考えている人だよ。

だから要らなくなると、ポイ捨てされたりして、その後のことは全く考えようとしないやつだよね。

でも最近はこういうのが当たり前だから、冷たい人間だという自覚なんて全くないから困ったもんだよ。

だから時々、温かみのある人間に出会うと、感激しちゃうよね。

よくこんな人がいてくれたもんだと思って、本当に感心することもあるよ。

それで、どうしてこんなに、この人は温かいんだろうと考えてみるんだけれども、優しさとはちょっと違うんだよね。

優しい人というのは、自分のことを理解してくれるとか、褒めてくれる人なんだけれども、このレベルなら歌舞伎町のホストでもやってくれるからね。

大体ホストにハマる場合は、「こんなに優しくしてくれた人は初めてだ」とか、「こんなに私のことを大切にしてくれる人は初めてだ」とか、そんなことで感激してはまり込むからね。

だけど、結局は貢がせるためにやっているのであって、利用するための計算でしかないんだよね。

こういうところが見抜けなくなっているのも、本当に悲しいね。

そこでやっぱり温かみのある人というのは、「相手のことを利用しない」と心に決めている人じゃないかと思うんだよ。

利用するんじゃなくて、その人の良いところを伸ばしてやろうと思う人だよね。

そのためには、長所と短所をよく知りたいと思って、集中力を持って全力でぶつかってくる人だと思うよ。

田中角栄さんという政治家がいたけれども、最近読んだ本の中に、田中角栄さんは誠実に全力でぶつかってくる人だと書いてあったよ。

ずいぶん昔の話だけども、北海道選出の国会議員で渡辺さんという人がいて、初当選を果たした後で、自民党の各派閥に挨拶まわりをしたんだけれども、田中派だけは全く違ったと言っていたんだね。

どこの派閥に行っても、「おめでとう。がんばれよ」ぐらいな激励ばかりだったんだけれども、田中派だけは違っていたそうだよ。

田中では、全員がすでに渡辺さん調査票のコピーを手にしていたそうだよ。

それで質問が全て、的を得たものばかりで、びっくりしたそうだよ。

新人議員の挨拶まわりでさえ手を抜かず、徹底的に調べあげていたのは田中派だけだったんだよ。

そして田中角栄さんは、自分の派閥の若手議員には、こう言っていたそうだよ。

「何事も相手に対しては手を抜くな。誠心誠意全力投球で向き合うことだ。それが最大の気配りだ。信頼関係はそこから生まれる」。

こんな経験をしたら田中角栄さんのファンにすぐになってしまうだろうね。

それからやっぱり温かみのある人と言うのは、身分や肩書きで人を見ない人だろうね。

上司や部下の関係でも、温かい人というのは、やっぱりどこか人間同士の付き合いを考えている人だよ。

こういう人は自分の悲しみにも悲しんでくれるし、自分のことのように苦しんでくれることもあるしね。

そういう友達は本当に少ないけれども、一人でいたら最高の幸せだろうね。

それから本当にこんな人は滅多にないけれども、自分のことをあまり考えずに、いつも人のことを考えて、相手を照らす太陽のような存在だろうね。

こういう人は、自分が何かを得ることには全然関心がないんだよ。

「何かをしてあげたい」ということにだけ関心があるんだね。

こういう人のことを最近はギバーと言って、結構研究されているようだね。

ギバーの特徴は、明らかに自分に不利になるのが分かっていても、やるのが特徴だそうだよ。

惜しみなく誰かに、大切な情報や人脈を紹介してしまって、結果的に自分が不利益を被っても平気な人なんだね。

でも、長い目で見ると、確実に自分のためになっているそうだよ。

やっぱり「情けは人のためならず」は本当なんだね。

学校では温かい人間になろうとかいうことは、多分教えてくれないとは思うけれどもね。

生まれてから死ぬまでの間に、少しずつ太陽のような温かい人間になろうと心がけることも、また人生を豊かにすることだし、大事じゃないのかね。

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