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大戦略の大切さ 中国にあって日本にないものかもよ
トランプさんが大統領になる事が決まって、中国の方が開かれた自由な貿易を大切にしなきゃいけないとか、国際秩序を大切にしなきゃいけないとか言うものだから、日本の中でもまた、中国との対話を大切にしなきゃいけないとか言う話も出てきているね。
だけど、中国と話し合いをしたら、中国の考えが変わると言う事はほぼ100%ないと思うよ。
ジャックドーシーと言う人が書いた本に出てくるんだけれども、中国には他の国にない、大戦略と言うものがあるんだよ。
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それは1921年に中国共産党ができた頃からある揺るがない方針で、欧米列強や日本に味あわされた屈辱を払拭するために、中国の考え方を世界的に広めて世界支配を完成させると言うことなんだね。
これは世界の中心に中国があると言う意味の中華と言うことそのものだよね。
この目的のためにこの数十年規模の戦略があって、例えばトウ小平は静かに頭をかがめて目立たないようにしながら力を蓄えると言う韜光養晦の戦略を出して、それが2010年代まで通用しただけだよね。
その背景には、天安門事件とソ連の崩壊と湾岸戦争と言う3つの大きな世界的事件があって、アメリカは世界の覇権を狙っていて、中国はその餌食になる可能性が高いから、それを断固阻止するために考え出された戦略だよね。
それが2008年にリーマンショックが起きて、ついにアメリカの弱体化が本格的に始まったと中国は判断したんだね。
そこで新しい戦略として、積極的に外に出て、アメリカ追い落として、その世界的地位の肩代わりをするというのが積極有所作為と言う戦略で、それをさらに具体化したのか習近平の考えている「人類運命共同体」と言う考えだと言われているよ。
これはコロナパンデミックでアメリカ人が混乱して、挙句にトランプさんも落選し、インフレで苦しんでいることも重なっているしね。
さらにバイデン政権になってウクライナ戦争を始めて、ますますアメリカは弱体化したというのが習近平さんと中国共産党のの見立てだろうね。
だけど、中国でも不動産バブルが崩壊してデフレに陥ってしまったから、軍事拡張に国家予算を湯水のように注ぎ込むことが今難しくなっているから、この戦略を少しだけ融和路線に修正しているだけだと思うよ。
ここのところがわからないと、中国は平和的に台頭している国だとか、話し合えばわかる国だとか、古い友人を大切にする国だとか、目先の中国の兵法に騙されるからね。
そもそも日本にはこの大戦略と言う発想自体がないから、中国の考えが理解できないのかもしれないよ。
結局、日本は世界のために何をするのかとか、世界のなかの日本は何のためにあるのかと言うことを深く考えたり、宗教の中から根本的な国のあり方を引き出して来ないといけないんだけどね。
大東亜共栄圏と言う考えも、日本書紀のなかにもともとあった八紘一宇から出てきてるからね。
これを全否定したのが東京裁判だろうね。
だから日本は正しく中国を理解するためにも、大戦略と言う考え方を理解して、自分もどうやったら持てるのか考えた方がいいかもしれないよ。