人間とは、かくも弱いもの 兵庫県斎藤知事 失職の教訓
今月号の文芸春秋に、失職した兵庫県の斉藤知事の手記が出てるけど、これが勉強になるんだよ。
この事件の発端になったのは、斉藤知事に対する告発で、この告発状を作った人は、自殺してしまっているんだね。
それでこの手記を読むと、自殺してしまった元局長さんと言うのは、斉藤知事の長い友人だったと書いてあるんだ。
東日本大震災の頃に知り合って、それからプライベートでも交流してきて、斉藤知事としては友人だったと書いてあったよ。
だからその友人であるはずの元局長さんが、なぜ自分にね、もはもないデマに基づいた告発状を作る必要があったのか、それが斉藤知事にはどうしてもわからなかったと言うところが、根本なんだね。
でもそれは、人間とはそれほどまでに弱い存在だと言うことだと思うよ。
多分この亡くなった元局長さんは、板挟みになったんだよ。
おそらく下からの突き上げによって、告発状を作らざるをえなくなったんだろうね。
その突き上げの奥には、労働組合とか、左系の活動家とか、そんな人もいたのかもしれないけれども、それはわからないよ。
それで斉藤知事からも厳しく追及されて、下からの突き上げと板挟みになって、自ら命を断つと言う悲劇が起きたんだろうね。
だからこの人間の弱さと言うのは、組織のトップに立つ人は、やはりわかっていなければいけないことなんだろうね。
では、斉藤知事はどうすればよかったのかと言う事だけれども、この人は意外に信念を貫く人なんだね。
兵庫県を改革すると言う自分の信念に間違いは無いと言うところは、今も全くブレていないみたいだね。
だけど、人が1人自殺しているから、マスコミとしては徹底的に斉藤知事を悪者にしなきゃいけないと言うことだろうね。
斉藤さんは、どうして自分に文句があるなら、直接言ってこなかったのかと訴えているけれども、それができないのが弱い人間なんだよ。
まぁここまできたら、斉藤さんは突き進むしかないね。
もちろん再選される見込みと言うのはかなり低いと思うけれども、信念を貫いたと言うところは、人々の心には残るよ。