考えを練りこんで力とする 必ず将来、頭角を現すよ
「過去を振り返ること」と、「くよくよすること」とは違うんだよね。
くよくよすると言うのは、一種の自己処罰なんだよ。
あーすればよかったのに、どうしてしなかったんだろう、俺は悪い奴だという感じだよね。
だけど、振り返りというのは、教訓を得るためにやるんだよ。
結構これは難しいよ。
まず、失敗したり、ミスした場面に立ち戻るんだよね。
例えば、交通事故を起こしたとしようか。
原因はブレーキが遅れたことだったとするよ。
そこで、「どうしてブレーキが遅れたのか」考えるんだよ。
警察でも聞かれるけど、ぼーっとしていたというのが多いよね。結構寝不足だったり、疲れてたりするんだよ。
じゃあどうして寝不足だったのかと、もう一度振り返ってみると、結局ゲームをやっていたり、生活が乱れているわけだよ。
さらに踏み込んで、どうして生活が乱れてるのかと、考えを練り込んでいくんだよ。
そうすると、失恋中でむしゃくしゃしていたとか、打ち込む理想が見えなくなっていたとかいうことがあるよ。
じゃぁ目標立てて自分を律するようにどうしてできなかったのかと考えれば、結局、しっかり目標を持って、ストイックに生きることを忘れていたというところに行き着くよ。
だったら、もう一度、前向きに自分を奮い立たせるような目標を作ればいいわけだよ。
ここまでくれば、失敗から教訓が得られたということになるんじゃないのかね。
どんな失敗だって、教訓を得て生かしていけば、やっぱりプラスに転じることができるよ。
それは「考え方を練り込む」ということをしなければ、絶対に生まれてこないと思うよ。
この考えを練り込むということは、未来に向かってもできると思うんだよ。
最近、あるボランティア団体で、知り合った人の話なんだけど、今はラーメン屋でアルバイトをしてるんだよ。
だけど、本当は児童相談員がやりたいと言うんだ。
大学は通信制で心理学を学んでいるんだよ。
それで児童相談員の試験を受けたんだけれども、何回も落ちてしまったんだ。
だけど、あきらめきれずに、民間のボランティア団体で、東横キッズみたいな家出の少年少女の相談に乗る仕事をやろうとしてるわけだよ。
この話を聞いて、夢があって、とても良いと思ったね。
今はしがないラーメン屋のバイトだけど、未来に向かって自分の考えを練り込んでるんだよ。
そして今日一日、何をなすべきか、自分に問いかけているんだよ。
そして夢に向かってできることを簡単でもいいから、毎日やってるわけだよ。
きっと、いろんな教訓をそこから得て、自分の心を高めていると思うよ。
そんなことを何十年もコツコツと続けていけば、どこかで頭角を現す人に絶対なると思うよ。
その原因は何かと言えば、やっぱり考えを練り込んで力にしているということなんだろうね。