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心は目的性を持っている これに気づくかどうかは大きいよ
あなたの人生にはっきりした目標があるか、と聞かれて、具体的に答えられる人はそんなに多くないよ。
だけど、これはとても大きな問題なんだよ。
何故かというと、目標がないと人生は漂流するしかないからだよ。
そもそも、人間の心とは、数学で習った「ベクトル」のようなものなんだよ。
ベクトルとは方向性を持った力のことだよ。
360度、どの方向にも動かすことができるけれども、目標が決まれば、その方向に向かって心は動いていくんだよ。
それが人生を動かすわけだよね。
だけども、方向性がぼんやりとしていたり、そもそも目的がなければ、方向性を見失って漂流するしかないよ。
その典型が依存症だと思うよ。
自分の心がベクトルだということを知らないから、ふらふらと漂流した挙句に、行ってはいけない方向に固定されて、心のコントロールに失敗してしまうわけだよ。
この心の方向性というのは、大きく2つに分けられると思うよ。
それはプラスとマイナスだよ。マイナスに行ったら、闇落ちしてしまうよ。
聖書にはルシファーとかサタンとかいう悪い存在がいるけれども、あれはもともと天使なんだよ。
天使が堕落して悪魔になってしまったということなんだね。
それと同じで、心がマイナスの方向に向いていけば、悲劇や不幸や転落が実現してしまうからね。
恋愛なんかでも、相手を尊敬して、大切に扱えばうまくいくけれども、歌舞伎町のホストみたいに、自分の欲望を満たしたいために相手を利用するなら、自分も相手も破滅するしかなくなるよね。
このベクトルについてなんだけれども、まず大きく考えることが大切だろうね。
これは、ベクトルの矢印を長くすることに相当するだろうね。
カニには甲羅に合わせて穴を掘ると言うけれども、大きく考えないと素晴らしいことが実現するということは、なかなかないからね。
その典型はやっぱり、イーロンマスクさんだろうね。
火星に移住するという大きなビジョンを考えているからね。
そのために今、何ができるかをディスカッションした結果、生まれたのがスターリンクだそうだよ。
これも火星旅行を実現するための収益源を考える中から生まれてきたものらしいね。
次に、大切なのは、プロセスだろうね。手段のところが正しくないと、結局間違えるからね。
これで参考になるのは、今やっている映画で「ふしぎ駄菓子屋 銭天道」という児童小説を元にした映画があるんだけれども、これがとても良いことを言っているんだよ。
この児童小説は、ロシアや中国や東南アジアでも大ヒットしてるらしいね。
このふしぎ駄菓子屋の話の中に、人魚グミという駄菓子の話が出てくるんだ。
これは小学生で水泳が苦手な女の子が、このふしぎ駄菓子屋で「人魚のグミ」もらうんだね。
そしてこのグミを食べると、人魚のようにすいすい泳げるようになるんだよ。
だけど、しばらくすると効力が消えてしまって、元の水泳が苦手な自分に戻ってしまうんだ。
そこでがっかりするんだけれども、人魚グミを食べていた頃の自分は、まるで魚のようにすいすい泳いでいたことが、心に刻まれているんだね。
そしてそのイメージングを大切にしながら、地道に練習を重ねた結果、オリンピックに出場するまで上達するというのが話のオチなんだよ。
この心に刻印されたというところが、とても大事だと思うよ。
これが心のベクトルが方向性を決めるということだろうね。
「どうせ自分には無理だし」とか自分で否定してしまうんだよ。それが理想が実現しない最大の原因だよ。
だけど、原点に戻って考えると、心はベクトルのようなもので、その性質はすべての人に共通していると思うよ。
つまり心は目的性を持っているというのは、人間に共通する普遍的な性質なんだよ。
そしてそれは、きっと神様の贈り物なんだろうし、これに気づくか、気づけないかが、人生の分ける大きなポイントなんだと思うよ。
やっぱり自分の人生は、自分で切り開いていけるものだし、それは心の目的性に気づくところからスタートすると思うよ。