NHKスペ 絶望から生まれた詩 if I must die ポイントは天使だと思うよ
昨日のNHKスペシャルで、ガサの詩人が作った、もし私が死ななければならないとしたらと言う詩のことを取り上げていたね。
この番組で初めて知ったんだけれども、とても感銘を受けたよ。
だけど、ちょっと気になったことがあるんだよ。それはこの歌の終わりの方で天使について語っているんだけれども、番組では1度もここを解説しないんだよ。
その部分とはこんな感じなんだよ。
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その凧が、あなたが作った私の凧が
空高く舞い上がるのを見てくれるから
そうすれば、束の間、天使がそこに現れて
愛をよみがえらせてくれるから
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どうしてタコに合わせて天使が現れるのかと言うところの解説が欲しいところだよね。
実はこのタコと言うのは、空爆で殺された人の残されたもので買った布切れと糸によって作られたと言う設定なんだよ。
つまり空爆で一瞬にして死んでしまったから、肉体がなくてお葬式ができないんだよ。
そこで遺体の代わりにタコを作って、天国に帰れるように凧揚げをすると言う設定なんだね。
そうすると、タコと言うのは、実は死んだ人の霊的な体であり、魂と言うことになるね。
イスラム教では、天国に行くときに、多分天使が導いてくれることになってるんじゃないのかね。
だからタコをあげると、そこに天使が現れて、天国へのお導きをしてくれるし、それは生きている間にしっかりと神様を信じて、良い行いを積み上げてきた功徳と言うことなんだろうね。
それは死んでしまって、このように肉体は無いけれども、あの世で復活すると言うことだろうね。
それが愛と言うことなんだと思うよ。
とても宗教的な詩なんだけれども、この辺のところの解説が全然ないと言うのが歯がゆいところだね。
イスラエルとパレスチナの紛争も、結局のところは宗教的な対立というのが根っこにあるからね。
だけど、どちらの宗教にも天使はいるんだよ。そして大天使と呼ばれる、ガブリエルとか、セラフィムとか、そうした人たちは、イスラム教でも、そしてユダヤ教でも信仰の対象なんだよね。
2つの宗教の共通する部分と言うのも確かにあるから、なんとか天使の力を借りてでも、分かり合い、地上で共存できるようにしていきたいと言う願いも入っているんだろうね。
NHKの番組はどうもこの辺のところが理解できてなくて、やたらと空爆で人が死んだり、苦しんでるところばかり強調するから、結果的に憎しみに油を注いでいる感じがするんだよね。
結局和解と共存と言うのは、宗教的なものでなければできないと思うし、もっとここのところの理解を深めてほしいものだね。