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融和主路線に舵を切る中国 ただの時間稼ぎだよ

昨日の産経新聞に、石平さんがいつも掲載している中国ウォッチに書いていたけれども、中国が融和路線に舵を切り始めたようだね。

アメリカ大統領選のことでみんな盛り上がっているけれども、同じ時期に中国では中央政治局員会議と言う、結構大事な会議があったんだよ。

その中で石平さんが指摘しているけれども、「習近平思想」がほとんど使われなくなっていて、大きな変化が起きていることが読み取れるんだね。

日本のメディアはこの「習近平思想」についてほとんど報じないけれども、これは恐ろしい全体主義的監視社会による世界支配のことなんだよ。

それを習近平思想では「人類運命共同体」と言い換えていて、中国の人民解放軍の政治的テキストにはものすごくたくさん出てくるんだよ。

だから中国は全体主義監視社会による世界支配と言うことをはっきりと掲げているんだよ。

特にリーマンショックによって2009年ごろから、アメリカの覇権が揺らぎ始めてからは、強硬路線に転じて、場合によっては武力を使って中国の覇権確立、まずはアジアでの地域覇権の確立を目指すというのが共産党の公式見解なんだね。

それが2012年に習近平が権力の座についてからは本格化しているわけだよ。

ところが石平さんが指摘しているように、この強硬路線にストップがかかっているんだね。

石平さんは習近平の独裁体制に揺らぎが生じていると分析しているけれども、別の見方もあると思うよ。

それは独裁体制は維持しつつも、軍事的な強硬路線を一旦保留して、融和路線にカモフラージュすると言う兵法だよ。

ちょうど同じ時期にミャンマーの軍事司令官も訪中しているけれども、ここでもミャンマーが民主体制に移行するべく、近々選挙を実施すると発表されたね。

中国は自分のところで選挙をしていないのに、ミャンマーを支援して選挙をさせると言うのは、ほとんど茶番劇だけれども、平和的勢力だと見せるために、国際社会を騙す方法だろうね。

トランプ政権になったから、アメリカの中国に対する強硬路線はますます明確化してくるだろうし、中国は経済状態も悪いから、とりあえず平和協調路線で対米輸出をなんとか伸ばそうと画策してるんだろうね。

朝日新聞は今日の一面で、トランプ政権の当選によって国際社会に穴が開くと言っているけれども、ちょっと見方がリベラルすぎるような気がするよ。

アメリカが民主主義国で世界に自由を広めると言う姿勢には、たとえトランプさんになっても変わりはないよ。

トランプさんの安全保障担当の大統領補佐官にはエブリッジゴルビーと言う人が候補にあがっているしね。

この人は中国が台湾に軍事侵攻することを前提として、その試みを挫折させる拒否戦略と言うのを提唱している人だよ。

人によっては、トランプ政権が台湾防衛をしない可能性があると言う人もいるけれども、大きな間違いだと思うよ。

台湾侵攻をやらせようと誘導した上で、それをきっかけに中国を大きな挫折へと誘い込むのが狙いだろうね。

どちらにしろ中国の融和路線には騙されてはいけないよ。

最終的には必ず全体主義的な監視国家に世界を変えようとすると言うところは変わらないからね。

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