自転車で、札幌市内から恵庭渓谷に行くまで
2018年の11月に不登校になってから、ずっと外に出れず、引きこもっていたのですが
2022年の後半、ようやく父の買い物について行ったり、外出できるようになって、急に、走りたい気持ちが出てきて、でも、自分には体力も脚力もないから、走ることができないと悩み、
住んでいるマンションの階段を登り降りし始めました
街も散歩して、体力がついてきて、雪も溶けてきた時期に、父に、自転車に乗ってみるかと聞かれて、父のミニベロに乗らせてもらいました
自転車はスピードも早くて、遠くにも行けるので、歩いているより爽快感もあり、楽しく、いつも歩いていた豊平川の河川敷を起点に、毎日色々な場所に行ってました
坂の上にある街に行ってみたり
真駒内の方まで行って川を見たり
しばらくすると、安定したルートを見つけて、毎日豊平川を下っていき、大体往復30キロほど漕いでいました
本当に何もない道で、気持ちよく走っていたのですが、
半年近く、毎日走っていると飽きてしまい、もっと坂が多い恵庭渓谷(白扇の滝)を目標に、峠道を走ることにしました
恵庭渓谷は、父に車で連れて行ってもらい、始めて見たときに、ヘッドホンとモニターにしか使っていなかった、耳や目がすごくスッキリして、気分も良くなり、
かなり気に入った場所だったんですが、行くには車を出してもらって、運転してもらう必要があったので、自転車で、自分の力で行けたらいいなと思い、走ってみました
この頃には、ずっと長距離を走ってたので、trekのクロスバイクを買ってもらい、乗ってました
峠に入る前の、芸術の森のあたりまでは、無理することなく行けていたのですが、峠に入ってからはギアを一気に落として、最大の9から3まで落として登ることになりました
何度か行くうちに、札幌市と恵庭市の市境の看板まで行けるようになり
ここから先は、長い坂になっていて、戻ってこれないんじゃないかと怖くなって、なかなか下れなかったのですが、
北海道の9月、雨は降ってましたが、ついにここまで来れました
この日はこのまま帰りましたが、あとは、ここを左に曲がって、30分ぐらい漕ぐだけです
ずっと車で来ていたのであまり考えてなかったんですが、ここから目的地まで結構遠いことに、Googleマップを見て気づきました
そして1週間後、
無事に、目標だった白扇の滝に、自力で行けました
このときはまだ自転車の鍵を持っていなかったので、滝は見れずに帰りました
何かと準備が悪いですが、達成感は凄くありました
その後は、市境の看板まで行っては帰る、行っては帰るを繰り返してたんですが、10月が終わる頃に、そろそろ雪も降りそうだし、今日恵庭渓谷まで行って、最後にしようと思っていたその日の朝、父から
「恵庭渓谷に行くまで、自転車で何時間ぐらいかかるの?」
と聞かれ僕は「大体、山水橋まで3時間くらい」と答えました
そして、恵庭渓谷まで向かっていると、ちょうど、山水橋手前の長い坂の上で、バイクで追いかけてきた父の姿が見えました
バイクで来てくれて、一緒に恵庭渓谷に行くなんて、本当に予想もしていなくて、ものすごく嬉しかったです
本当に、写真を撮っていないのが惜しいですが、僕は、一生忘れません
代わりに、今年の5月に自転車の鍵を買い、恵庭渓谷まで行ったときの写真を貼っておきます