戦車シート
戦車がパークに駐車する時は戦車にシートを被せている。
戦車は高価だが車庫は無い。
戦車乗員は戦車に乗る時は戦車シートをまず剥がして丁寧に折り畳む。
迅速にパッパッと折り畳むのも一定の動作が決まっていて二人一組でやることが多いが気が合わないと調子が狂う。
折り畳んだら砲塔後部のバスケットに収納する。
戦車の訓練を終えパークに駐車したら戦車シートを被せるのも迅速に被せて訓練が終わるのである。
戦車シートは一枚100万円だとよく言われていた。
本当か判らないが、古い戦車シートはボロボロとなっても交換はされない。
よくキャリバー50の架台のところから破れているシートを見る。
そういうのも修理を乗員がっていうのも見たことが無い。
分厚いシートだからね・・・乗員で修理というのもなかなか・・・。
なら放置するのか?というとそうでもない。
たまーに後方支援連隊から巡回でミシンを持って隊員が修繕にやってくるのである。
ミシンで破れた箇所を縫ってくれる。
戦車乗員は指示に従って破れた箇所をミシン台に載せ作業をする。
戦車シートはその被せた戦車が廃車になるまで交換されることもなくボロボロとなって年季の入ったシートとして使われ続けるのであった。