たましいの闇
このところ自分のことについて、
色々考えることが多くなった
30代で東京に来て、
最初は自分のこともわからず
とにかく必死で毎日を繋いでいた
それから好きなファッションの仕事に就き
今の会社に転職してからは特に
とにかく目の前のことを必死でやってきた
大変な時もあったけど
目の前のことに力を注ぐのは
手応えとやりがいがあったそしてだんだん経済的にも安定して、
少し責任も与えられるようになった
そして、私はその事を楽しめていた
経済的な自由が拡がったこと
少しだけ責任のある立場になったこと
自分の視点が変わってまた新しく学べる事
良いこともあるけれどしばらくしてみると
これ以上自由がなくなること
もっともっとと多くを求められることが
段々と苦しくなってきた
そして私は40代で、
もうこのまま外に合わせて生きていける年齢ではなくなった
私はこのまま、
今の生活を維持するためだけに働いて生きるのかな、と考えるようになった
きっとそれは私にとって苦痛だろう
私は学校や会社にあまり適応できるタイプではないし
私にはパートナーも子供もいない
そしたら私はなんのために生きているのか
経済的安定のために、
会社の要求に応えるだけの人生、
会社がお金の代わりに私たちに求めてくることって、
人間のペースを超えてる気がするし、
もっともらしく見えて⁇って事が多すぎる
そもそもこの社会自体がそうだと思う
大きな力はどんなに立派な理由をつけたって、
どうせ権利とお金が欲しいだけでしょって、
冷静にみていたらどうやったってそこに結びついてしまう
だから、私は自分が何が好きで
どんなふうに生きたいか
この人生で何をしたいかを
自分のあたまとこころとからだで
ちゃんと考えなくては
そこに向かっていかなくてはと思う
外も内もできるだけ綺麗でいたい
できるだけ善良でありたい
強くて優しい人になりたい
それだけはわかるけれど
これから何を支えに、
何に向かって生きていこうか
それが私にはまだわからなくて
これからたくさん考えて、感じて、
悩みながら見つけていくしかないなと思う
年齢的にも人生の折り返し地点くらいで
また私は一から自分の道をつくっていかなくてはいけない
でもそこには、
もう頼れる元気な親はいなくて
私が支えていかなくてはいけない時が
遠くない先に来ていることはわかっていて
先のことを考えず無邪気に生きてた時代は
もう終わってしまって
私自身も確実に歳をとっていく
周りの人たちも環境もどんどん変化していく
今はもう戻らない過去のときを振り返って
過ぎ去っていった全部が懐かしくて
それを手のひらに取り出して何度も眺めている
そうやって次に進む準備をしている、そんな時
もう戻らないのが切なくて、寂しくて
でも心ゆくまで味わったらきっと
前を向いて進んでいけるだろう
その時はきっと思い出すと切ないけど、
優しい思い出になっているだろう
そうだといいなと思う
何か答えが見つけられるまで、
自分が納得するまで
私はきっともぐっているだろう
内側に向きながら、
自分の中を思い出と一緒に旅してたましいの闇の中から何かを見つけられるまで
でも今私は寂しくてしょうがない
そしてそれがちゃんと自分の何かになることもわかっているけど、今は過去を懐かしんでいたい