スヴェトラーノフ指揮のスヴィリードフ
昨日、スヴィリードフの作品から「時よ、前進!」の映像を取り上げたが、
今日は、スヴェトラーノフさんが指揮をするスヴィリードフのコンサート映像をまとめた。
どちらも1985年の同じ日のコンサートの映像である。スヴィリードフの70歳を記念したコンサートだと思う。
スヴェトラーノフさんの指揮で、ボリショイ劇場のオーケストラの演奏。
私は、スヴィリードフのオーケストラの演奏は、フェドセーエフさんの指揮で、チャイコフスキーシンフォニーオーケストラの演奏で聴くことが多く、スヴェトラーノフさんの指揮の演奏を初めて聞いた。
映画「Время, вперёд!(時よ、前進!)」の音楽の時の、ピアノの人も必死だし、オーケストラも必死。演奏者にとっては、かなり大変な曲をスヴィリードフは作ったなあと思う。そして、映像をよく見ていると、作曲家のスヴィリードフ自身も会場で聴いているし、フェドセーエフさんのご夫妻も会場で聴いている。
第1部の最後の「クールスクの歌」は、感動した。スヴィリードフは、現在のクールスクの近くのファテージという村で生まれ育った。私は、まだ行ったことがないが、コロナが収まったら、ファテージに行きたいと思う。
第2部は、マヤコフスキーの詩にスヴィリードフが音楽をつけたもの。
「悲愴オラトリオ」。この曲を作曲したスヴィリードフは、レーニン賞を受賞した。
そして、私がスヴィリードフという名前を初めて知って、国会図書館でレコードを検索した結果、見つかった唯一のレコードがこの「悲愴オラトリオ」だった。
私がスヴィリードフの曲と意識をして聴いた初めての曲だった。
ソビエト時代の1985年のコンサート映像を現在見ることができるのが何よりも嬉しい。
これは、かなり貴重な映像だと思う。
スヴィリードフらしい曲満載のコンサートである。