ノルシュテインさんとサユーズムリトフィルム
ノルシュテインさんの絵本を紹介します。
ノルシュテインさんといえば、「アニメーションの神様」と言われています。
切絵を使って作るアニメーションは、人気でロシア人ファンも多いです。もちろん、来日したこともあるので、日本人ファンも多いです。
そんなノルシュテインさんの本を紹介します。
「霧の中のハリネズミ」
この絵本は日本においてきてしまったため、絵葉書です。
私が持っている絵本はロシア語ですが、こじまひろこさんが日本語訳した絵本が日本にあります。
2人目の義母と義妹も「霧の中のハリネズミ」が好きです。
「きつねとうさぎ」
絵本の中はこんな感じです。
ロシア帝国の民話をアニメーションにしたものです。
ロシア帝国の昔の生活を見ることができる博物館に必ず展示されている糸を作るための道具があります。
ここに昔はカラフルな絵を描いて、長い冬の家での作業を少しでも明るくできるようにしていました。
ノルシュテインさんは、この糸を作る道具をイメージしてこのアニメーションを作りました。
その後、絵本にし、ノルシュテインスタジオに直接買いに行けば、ノルシュテインさん本人がサインをしてくださいます。
行き方はこちらに書きました。
https://tabicoffret.com/article/77930/
また、スタジオへ直接行かなくても、モスクワ中心部にあるトヴェルスカヤ通りのモスクワ書店には、すでにサインがある本が売られています。
本のイベントの時に、ノルシュテインさんが会場でサインをしてくださることもありました。
「きつねとうさぎ」も、こじまひろこさんの訳で日本語にもなっています。
これは、ノルシュテインさんの奥さんが挿絵を描いた絵本です。
チェブラーシカの作家のウスペンスキーさんが尊敬していて、交流のあった児童文学作家のチュコフスキーさんが書いたお話です。
チュコフスキーの博物館のことはこちらに書きました。
https://tabicoffret.com/article/77395/
絵本の中はこんな感じです。
この他に、ノルシュテインさんが書いたアニメーションの作り方などが書いてある、2冊セットの分厚い本もあります。
先月、本の日にモスクワ書店とノルシュテインさんがオンラインで話していました。
すべてロシア語なので、何を話しているか分からないことも多いですが、お元気なノルシュテインさんを見ることができます。
そして、もう1冊。
非常に珍しくて貴重な本です。
「チェブラーシカ」や「霧の中のハリネズミ」などのアニメを作ったサユーズムリトフィルムの創立70周年の時に発行された、サユーズムリトフィルムの記念誌です。
これは、箱です。
表紙です。
ここから、中身です。
「チェブラーシカ」を作ったロマン・カチャーノフ監督と「霧の中のハリネズミ」を作ったユーリー・ノルシュテインさんのページです。
この本を始めて見たのは、児島宏子さんの講座のときでした。
見た瞬間、この本が欲しくなりました。次のロシア旅行で見つけたら、買おうと思ったくらいです。
そして、次のロシア旅行で偶然にもこの本を見つけたのです。しかし、10000ルーブル(当時のレートで30000円)でした。
高くて買えないと思い、その時に買うのを辞めました。
次のロシア旅行時にやはりあの本が欲しいと思い、同じ本屋さんへ行きました。その時は、すでに誰かが購入して、その本はありませんでした。
それから、数年、住むようになってからも、同じ本があるかな?とその本屋さんへ行く用事があるときは、見ていました。
2019年2月に再び見つけた時は嬉しかったです。誰かのサインが入っているため、思ったほど値上がりしていませんでした。15000ルーブルですが、ルーブル安が続いているため、円で換算すると、以前とそれほど変わりませんでした。その時に購入し、やっと手に入れることができました。
サユーズムリトフィルムについて詳しく知ることができる1冊です。
また、モスクワ市内にサユーズムリトフィルムがあり、そこのことはこちらに書きました。