レオナルドという趣味のお店で刺繍糸を買う
次の記事の最後に書いたように、クインジの「ドニエプル川の月夜」の刺繍のための刺繍糸を買いに行った。
全部で119色あるため、割引になるお店のカードを作ることにした。
お店のカードを作るためには、1500ルーブル以上買う必要があるらしい。
刺繍糸は、1本30ルーブルだから、50本買うと、ちょうど1500ルーブルになって、お店のカードを作ることができる。
その後の買い物は割引になるから、まず50本買うのが一番かしこい買い方。
それで、お店に行って、50本の刺繍糸を買った。
レジは、若いお兄さんだったから、50本の刺繍糸を笑顔でバーコードで読み取ってくれた。
そして、渡されたレシートがこちら。裏返しにしているが、こんなにも長いレシートをもらったのは初めてだ。
次の買い物は、残りの69本の刺繍糸を買おうと思っているが、50本でこの長さのレシートだから、69本になるとさらに長くなるかな?
お店が混雑していたら、次の人に迷惑になるなあと思いつつ、金額が多いと、割引率がよくなるから、まとめて買いたいとも思う。
とりあえず、金額が少なくても4%引きで買えるから、これからの買い物は、お店のカードを利用する。
そして、数日後。
ゲーナとチェブラーシカの刺繍のバックをグラデーションの刺繍糸を使おうと思った。
バックを全部やると、刺繍糸をどのくらい使うことになるかな?と思いつつ、ひとまず、10本買おうと思って、お店に行った。
しかし、9本しか在庫がなかったから、全部買ってきた。さすがに、棚に糸が1本もなければ、発注すると思うが、どうかな?
さらに、別の日。
残りの69本と布を買いに、もう一度お店に行った。
必要な色の刺繍糸を見てかごに入れて行き、2色在庫がないことが分かった。また、前回のグラデーションの刺繍糸も入荷していない。
店員さんを探すにも、店員さんもほとんどいなくて、レジまで行った。レジの人が、ミシン糸の店員さんにつないでくれて、在庫を調べてくれたが、在庫はないようだ。それなら、発注してほしいとお願いしたのだが、「できない」ときっぱり言われた。
もしや、ヨーロッパで作られていた刺繍糸なのか?
それとも、会社がヨーロッパの会社でロシア連邦の会社ではないのか?
制裁の影響が出ていて、刺繍糸が買えないのかな?
途中で、刺繍糸がなくて、刺繡ができないということになるのか?
といろいろ焦った。
いろいろ店員さんが話すのを聞いているうちに、分かったことは、
「今は、30ルーブルで刺繍糸を売っているけれども、会社で売っている値段が90ルーブルになって、高くなった。90ルーブルで仕入れて、30ルーブルで売ることはできない。だから、発注できないのだ。」と言われた。
そりゃあ、そうだと思った。とりあえず、できない理由が分かった。
色ごとに、この糸は、30ルーブル、この糸は90ルーブルという風に売場やバーコードを替えて売ることができるのなら、在庫があるのだから、仕入れてくれたと思うが、お店のシステムとして、刺繍糸みたいに細かいもののバーコードを色ごとに分けるなんて、大変なことはできないし、売り場も、この色は、30ルーブルで、この色は90ルーブルなんて、細かく表示しきれない。だから、今の在庫がなくなるまでは、30ルーブルで売って、その後、90ルーブルに値上がりするのだろうと思った。いや、120ルーブルくらいになるかもしれない。
もし3~4倍の値段になったら、とてもじゃないけれども、買えない。
ひとまず、残りの69本のうち67本と布を買って、一度家に帰った。
レシートの長さは、ご覧の通り。人生でもらったレシートの最長記録。
本当は、刺繍糸を1本使い終わったら、次を補充しようと思っていたのだが、今後、値段が上がることが予想されるため、家に帰って、あと何本の糸が必要かを計算することにした。
刺繍糸は8mで売られていて、ゲーナとチェブラーシカの刺繍のバックをしたときに、1本の糸で何マスできるのかを分かるように刺繍したため、だいたいの数が分かる。それで、何本の刺繍糸が必要か、追加購入する色と数を計算した。
そして、もう一度お店に行った。今ある在庫がなくなったら、買うのが大変ということが分かったし、途中で糸がなくなってできないという悲劇を避けるために、追加の糸を買った。
それでも、たくさん使う色は、在庫がなくて買えない色も出てきた。
このレオナルドは、チェーン店だから、他の店舗に在庫があれば、最寄りの店舗まで運んでくれて、送料は無料で買うことができるシステムになっている。ただし、500ルーブル以上注文しないとならない。そのため、最寄りのお店で在庫がなくなった色が他のお店にあるかどうかをネットで調べた。次に近いお店も行ったことがあるし、中心部に出かけるついでに寄れる場所もいくつもあるから、一度、見に行って、それでも、在庫切れしていたら、最後は、ネットで注文しようと思う。モスクワ市内中をかき集めても、追加分が足りなければ、値段が上がって売られるのを待つしかない。
ネットを数日かけてよく見た結果、グラデーションの刺繍糸を29ルーブルで買ったのだが、21ルーブルで売っているお店をモスクワ市内で1軒見つけた。21ルーブルというのは、1月の時の値段。
我が家から、そこまでは、1時間半くらいかかる。地下鉄も2回乗り換える必要があるし、ちょっと治安がよくない地域だ。それでも、20本買おうと思っているから、21ルーブルで買うのと29ルーブルで買うのと、値段が大きく変わってくる。それで、21ルーブルで売っているお店に行ってみた。そこで、他の色の糸もすべて在庫があり、買うことができた。何か所かお店を周る予定だったのが、遠かったが1軒で買うことができたから、良かった。
しかも、ここのお店は、我が家の近くのお店と違って、在庫が豊富だった。おそらく、駅から歩いて10分以上かかるところだし、住宅街でないから、買い物に来る人が少ないお店なのだと思う。
P-03の糸だが、通常の向きのものが21ルーブルで、逆さになっているのが、29ルーブル。糸をまとめている紙の色が少し違って、それで、値段が違う。多分、仕入れた時期が違うと思う。
そして、現在、ゲーナとチェブラーシカのバックをこのピンクのグラデーションの糸でチクチクすすめている。
出来上がったら、来年の手帳の表紙にする予定だから、12月中に完成すればOK.
クインジの絵の刺繍は、ゲーナとチェブラーシカのバックが終わったら、取り掛かる。
【8月6日の過去記事】