9月1日は、知識の日
9月1日は、新年度のはじまり。
学校では、入学式が行われます。
小中高と同じ敷地で、1年生から11年生までが学んでいるので、校庭で盛大に行われます。
新1年生の保護者だけでなく、上級生の保護者も一緒に参列します。
しかも、今年のモスクワ市の新1年生は11万人を超えているようで、新しい学校もいくつもできています。
少子化対策で、子供を2人以上産んだロシア国籍の母親に、子供のための教育費用や、子供のための家を建てる費用という使い道に限り、平均年収に近い金額がもらえるという母親資本という制度が始まり、子供を産める人は、たくさん子供を産んで子育てをしています。
義理の妹も4人産んでいます。しかし、この母親資本というのに、からくりがあって、義理の妹夫婦は、4人も子供を産んだのに、何ももらえませんでした。義理の妹の友達も9人子供を産んだのに、やはり何ももらえませんでした。
私が仮に2人以上子供を産んだとしても、私は日本国籍なので、やはり母親資本をもらえません。
パンデミックの最中に、子育て支援で対象年齢にはお金が出ていて、それを義理の妹夫婦はもらえたと思います。
あとは、3歳まで、牛乳、ヨーグルト、ジュース、離乳食などを毎月もらえます。受け取りに行くのが結構面倒ですが、少子化対策をいろいろやっています。
そんなわけで、2人以上産み、ベビーカーで散歩をして、子育てをしている母親を近所でもよく見かけます。義理の妹を見ていると、出産後3日で退院し、退院した翌日には、ベビーカーを押して散歩に行きました。
夕方の公園は、子供たちの遊び声で賑わっていて、制裁を受けても、子供がたくさんいる国の未来は明るいなあと感じるし、活気があっていいなと思います。
そんなわけで、今年の新入生は多いようです。
入学式の女子のリボンは白が多いので、レオナルドのサイトでは、髪の毛のアレンジの例が載っています。
2022年のモスクワの気温は9度と肌寒い知識の日となりました。
数年前の暑かった日の入学式の写真を何枚か載せます。
子どもたちは、担任の先生に渡す花束を各自持っています。中には、フルーツの束を持っている子もいました。
学校のかばんは、リュックサックみたいなものが多いのですが、日本のランドセルは丈夫で長持ちするということで、高くても購入する家庭もあります。この子だけでなく、他にも見かけました。
登下校時に、ランドセルを背負っている親子を見かけたことがあり、嬉しくなって、話しかけたこともあります。
入学式の司会やビデオ撮影などは、教職員がするのではなく、生徒たちがします。
11年生までいるので、こういうこともできます。
上級生が国旗、市旗、地区の旗を持って入場してきます。
新年度開始のベルを校長先生が鳴らして、
肩車をした女の子が校庭を1周しながらベルを鳴らします。
これで、セレモニーが終わり、担任の先生のあとにつづいて、各自教室に入ります。
学校によっては、担任の先生の紹介の時に、経験年数と専門も発表されます。先生方は、輝いている人が多く、やはり、教師はいいなと思いました。
新1年生の周りにいる若者は、10年生か11年生でした。
教室の様子です。
廊下には、オープンスペースもあり、多目的で使えそうです。
大統領と市長の写真と国旗と市旗もオープンスペースにあります。
食堂の前には、手洗い場があります。
日本だと教室で給食を食べますが、こちらは、食堂で給食を食べます。
低学年から順に時間が分かれています。
校内に入ってすぐのスペースは、コートなどの着脱がしやすいように広くなっています。
トロフィもたくさんありました。
よく見ると、2002年の日韓共同開催だったサッカーのワールドカップのボールがあります。
この学校には大統領も訪れたことがあるようで、その写真もありました。
日本の学校と同じように水槽もありました。
校舎は、こんな感じです。
校庭です。
12時に風船を飛ばすということで、校庭に出てきて、何やら歌を歌っていました。
子どもたちが一生懸命歌う姿は、どこで見ても感動します。
9月1日は、入学式だけでなく、新年度のはじまりということで、お祝いムードに包まれます。
2022年のモスクワ市は、市内の図書館、公園、劇場、映画館でも160か所で知識の日のイベントを開催する予定です。
例えば、公園では、自然に関するテストを受けたり、音楽学校では、コンサートが行われたり、「チェブラーシカ学校へ行く」が上映されたりするようです。
私は、子どものころから、新年度の始まりというと、何か挑戦しようとか、新たな気持ちでスタートしようとか、今年こそ頑張るぞとか意欲をもっていました。
ロシア連邦にいると、9月が新年度なので、やはりこの時期になると、今年度こそはといろいろやりたいことを考えます。
9月1日が待ちきれず、8月29日の月曜日から、私はひそかにやりたいことを着々とこなしています。
新たな気持ちで新年度をスタートしました。
2022年は、1月にコロナになり、2月に国際情勢が急変しと散々なスタートで、あまりやりたいことができなかったので、この9月の新年度から新たに頑張ります。