ヴァガニコフスコエ墓地
だいぶ前にエセーニンのお墓がヴァガニコフスコエ墓地にあると知り、行きたいと思っていた。
エセーニンだけでなく、まだ有名人のお墓がありそうだから、行くなら、一気にいろんな人のお墓を見てきたいと思っていた。そうすると、誰が眠っているのか調べないとならず、それがなかなかできず、思ったときには、雪が降る季節になっていてと、数年間行きたいと思いつつ、なかなか行けなかった。
7月にレオニード・シュワルツマンさんが101歳で亡くなり、モスクワ市長からヴァガニコフスコエ墓地に眠るように手配すると言われたようだ。しかし、シュワルツマンさんの遺言により、ヴァガニコフスコエ墓地に眠ることはなかった。そんな話を葬儀の時に、姪御さんからきき、そういえば、ヴァガニコフスコエ墓地に以前から行きたかったことを急に思い出した。
墓地に行って、有名人のお墓を探すなら、夫と一緒の方が早いと思ったが、夫は行きそうにないので、一人で出かけた。
出かける前にこちらをじっくり見た。
誰が、どの区画に眠っているかも詳しく出ているから、このページはかなりおすすめ。
そして、見てきたいお墓を紙に書いて出かけた。お墓を探せない時に、近くにいるロシア人に訊くかもしれないから、名前をロシア語でフルネームで書き、生年月日と命日と区画を紙に書いた。
墓地に着くと、ツアーもあるようで、詳しい地図も壁にあった。
ツアーの料金は知らないし、ロシア人にとっては、有名でも私は知らない人かもしれないから、自分で見たいお墓を見た。
ヴィソツキー
まずは、墓地の入り口を入ってすぐのところにあるヴィソツキーのお墓。
夏は、葉っぱで顔が見えなくなってしまった。
指揮者のエフゲニー・スヴェトラーノフ
指揮者のエフゲニー・スヴェトラーノフさん。
生物学者のティミリャーゼフ
生物学者のティミリャーゼフさん。
つい最近まで、ティミリャーゼフさんのことは知らなかったが、入場料が無料の時に博物館に行って、ティミリャーゼフさんのことを知ったから、お墓を見た。
画家のトロピーニン
画家のトロピーニンのお墓。
トロピーニンもつい最近まで知らなかったが、無料の博物館リストに入っていて、知った。
トロピーニンのお墓と同じ区画にゴリデンヴェイゼルのお墓があるのだが、お墓が密集しているのと、区画が広すぎて探せない。
何度もうろうろしていたら、通りかかったロシア人女性が、「誰のお墓を探しているの?」と声をかけてきた。きっと、この女性は、トロピーニンのお墓を探せなくて、うろうろしていると思ったと思う。
私が、「ゴリデンヴェイゼルのお墓を探している。」というと、この女性はスマホで墓地の地図を出してきた。しかし、なぜか違う区画へ案内しようとしているから、これは、違うと思い、「ここの区画なんだけど。」というと、「たぶん、彼のお墓は小さいと思う。」と言って、自然と姿を消した。私が、あまりにもマニアックなお墓を探していたから、この女性は知らなかったのだと思う。
見つけられるか分からないし、まだ、他に見たいお墓があるから、ゴリデンヴェイゼルのお墓は、最後に探すことにした。
オクジャワ
オクジャワのお墓。
画家のスリコフ
画家のスリコフのお墓。
パレットをお供えしている人もいる。
墓石にもパレットの彫刻がある。
ダリ
ダリのお墓。
道路沿いにないため、危うく気づかずに通り過ぎてしまうところだった。
エセーニン
そして、エセーニンのお墓。
バウマン
墓地の奥まで歩いて、バウマンのお墓。
ゴリデンヴェイゼル
そして、もう一度虱潰しに探すぞと気合を入れて、ゴリデンヴェイゼルのお墓を探す。
狭い通路も片っ端から見ていく。
狭い通路に入ってすぐ、墓石に五線譜が見えた。
これは、もしかして、と思った。地面には、ピアノの形の石もある。
これは、ゴリデンヴェイゼルのお墓に間違いないと思った。正面に行くにはどうしたらいいか周りを見渡してみた。
そして、反対側の通路に行ってみた。ゴリデンヴェイゼルのお墓だった。思ったよりも早くに見つけられた。
隣の墓地との通路がなく、正面からだと近くに行けない。
埋葬するときに、敷地に入るはずだからと柵を見てみた。鍵がかかっていなかったので、柵が開き、敷地に入ることができた。
それでも、スペースが狭くて、墓石とピアノの石を一緒に撮るのは難しかった。
気になったお墓
墓地の入り口近くにあって、気になったお墓がこちら。
墓石を見つめる2人の少年。行くときは、この少年の隣に子供が立っていて、一緒に墓石を見つめていた。
鐘楼
鐘楼もある。
ホームページ
ヴァガニコフスコエ墓地のホームページはこちら。
https://ritual.mos.ru/perechen/cemetery/the-cemetery-vagankovsky.php
最寄り駅
地下鉄の最寄り駅は、1905年通り駅。