【最近のモスクワ】2023年10月
2023年10月のモスクワを一言でいうと、雨ばかりでした。
9月下旬は季節外れの暖かさでしたが、10月になり、気温が一気に下がり、10月3日には暖房が入ったとニュースがありました。
我が家に実際暖房が入ったのは、10月8日でした。
そして、初雪は10月8日で、例年より早かったです。
その後、10月のほとんどは、雨や曇りで、ほとんど晴れませんでした。
例年だと、晴れる日があり、木々の黄色い葉の写真を撮りに行ける日がありますが、今年は、木々の葉の色が変わるのも遅かったし、変わったと思ったら、雨ばかりで、結局、ものすごくきれいな黄金の秋の写真を撮ることができませんでした。
10月3日は、まだ葉が緑でした。
そんな10月ですが、雨が多いので、私は、引きこもり、あまり出かけませんでした。
というのも、中旬にモスクワ地下鉄の運賃が、値上がりしたからです。今までは1回50ルーブル(約79円)だったのに、1回54ルーブル(約85円)に値上がりしました。
毎年1月2日に1ルーブルとか2ルーブルくらい値上がりしますが、2023年は、1月2日を待たずに、10月中旬に値上がりがありました。しかも、4ルーブルもの値上がりです。おそらく、来年の1月2日にも値上がりすると思うので、地下鉄を利用して出かけるのは、いくつかの用事をまとめて一気に済ませたいというのもあり、余計に中心部へ出かけなくなりました。
お風呂
先月は、水道管が破裂して夫が直しましたが、今回は、お風呂のカランの水漏れを夫が直しました。
ソビエト時代につくられた道具が出てきました。
お風呂のカーテンを義母が替えました。姪と甥と一緒に住んでいるときに、このカーテンにしたら、子供たちは喜んだだろうなあと思いました。
近所のスーパー
近所のスーパーには、このような日本語が書いてある子供用の真冬の防寒具も売られています。
こんなシャツとスカートも。
そして、魚売り場では、水槽にぎっしり魚がいました。
これをさばいて、売るので、新鮮でおいしいです。モスクワから海は、700mくらい離れているので、この売り方になります。売り場は行列になっていました。
そして、生牡蠣も売られていました。この写真では分かりにくいけれども、上から海水が流れていて、牡蠣にかかるようになっていました。
こちらは、冷凍の魚売り場です。ブロックで売られていました。他にも切り身の鮭やタラなども冷凍のもむき出しで売られていました。必要なものをとって、量り売りです。
そして、ウナギのかば焼きもあります。冷凍です。1㎏、999ルーブル(約1569円)です。
また、日本語表記のある餃子もありました。ホタテ、イカ、キノコの餃子です。
この1列だけ、日本でした。
ちなみに、買ったのは、うなぎのお寿司です。
見た目はどうかな?と、買おうかどうしようかお店で迷いました。
すると、夫が、「食べるのは目じゃないよ。見た目と味は違う」というので、買ってみました。
437ルーブル(約686円)で、決して安くはないけれども、海から遠いモスクワで、日本と同じようなお寿司を食べられることがすごいです。
おいしかったです。
義母も「おいしい」と言って食べていました。
夫は、…
「まあまあ。つめたい。」と言っていました。
日本に来た時も、生ものは食べないということで、お寿司を食べたことがありません。
うな重は食べたことはあります。
義理の妹が、マヨネーズがついているような寿司もどきを買ってくることがあったけれども、それも、夫は食べません。義理の妹が買ってくる寿司もどきは私も好きではありませんが、このお寿司は日本のと同じでした。
そんな夫の第一声は、「つめたい」でした。なんでも暖かくして食べる夫は、ご飯が冷たいのにびっくりしたようです。
夫は、お寿司にそれほど感動していなかったので、私が食べたくなったら、時々買いに行って食べるくらいでちょうどいいと思いました。
この他にもこのスーパーの品揃えは豊富で、経済制裁はどこ吹く風です。レジも大量に買い物した人が並んでいました。午前中だから、まだ空いていたけれども、午後になったら、レジも大混雑するのだろうなあと思いました。
船の運航開始
23日に、石川県とウラジオストクの船の運航開始したようです。
これで、モスクワからウラジオストクに行って、船に乗れるようになります。言葉は、ロシア語でいいから、他の国を経由するよりもずっといいです。
問題は、就航頻度と料金と時間です。あとは、冬の日本海の天候も。
そして、ホームページを見てみたら、1週間に1回の運航で、48時間かかり、料金が!!!
高すぎました。
せっかくアエロフロートでモスクワからウラジオストクまでが安くて喜んだのに、船が、めっちゃ高くてこれは乗れません。
やはり、モスクワー日本のアエロフロート航空の直行便の復活を願います。
一応、船のホームページです。
コロナ前のように中国人観光客がたくさん
勝利公園駅で下車したら、ホームには、中国人観光客のツアーが複数行われていました。
コロナ前は、地上に出て勝利公園の前は、中国人観光客がたむろしていて怖かったけれども、今回もたくさんいて、私も見た目は中国人だし、ちょっと怖かったです。
新年の準備
もうすでに新年の準備です。
ロシア正教のクリスマスは年明けの1月7日です。宗教行事は、7日に静かに行います。
ソビエト時代にロシア正教の活動ができなかったので、1月1日に新年とクリスマスのプレゼント交換をします。
来年の干支の辰の置物なども売られていました。
つかの間の晴れ間に黄金の秋の写真を撮った
ナナカマドです。
4月と5月によく観察していたライラックの葉は、まだ緑色でした。
カシワの木です。
シラカバです。
天然のスケートリンクの準備も始まっていました。柵があり、雨や雪が降る度に氷ができていきます。
カエデは、すでに葉が散っている時期だったので、シラカバの黄金の秋に間に合うかな?と思って出かけましたが、散っていていまいちでした。本当に、今年は、青空の黄金の秋を楽しめませんでした。
黄金の秋は、自然のものなので、その年によって、いい年と悪い年があります。
積雪
そして、黄金の秋を見に行った翌日は雪が降り、積雪となりました。
雪が積もっても、ベビーカーを押して散歩に行きます。
このあと、気温があがり、雨が降り、雪はすっかり融けました。
夫語録
最近のモスクワと関係ありませんが、10月に夫がつぶやいた言葉です。
ある日、スマホの会社から、宝くじに関する広告メールが来ました。私のロシア語力で読み間違いがあるといけないから、夫に確認してもらうため、画面を見せました。
すると、「宝くじの広告だ。俺は、こういうのには参加しない。神社のおみくじで十分だ。」と言いました。
宝くじを毎年買っていた今は亡き父にこの名言を聞かせたいくらいでした。
髪の毛を洗い、濡れたまま寝ることになった私に夫が言った一言です。
「朝起きたら、頭がたんぽぽになるよ。」と。
爆発するよと言われるよりも、たんぽぽになるよと言われた方が、なんかかわいい感じがしました。