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プラトークを落とした

最近、散歩に行くようになった。

1時間で1万歩歩こうと、猛スピードで歩くため、家を出てすぐは涼しくても、歩いている途中で暑くなってくる。
それで、プラトークを外して歩くことが多い。
外した後は、手に持つか、カバンに入れるかして歩く。

プラトークに関する記事はこちらもどうぞ。

ある日、カバンに入れて歩き、帰りに広告の品を買おうといつもと違う道を歩いてスーパーへ向かった。

スーパーに寄るから、いつもよりも万歩計の歩数は増えると、せっせと歩いた。それで、スーパーの建物に入り、エスカレーターで降りるため、下を見た。そのときに、カバンに入れたはずのプラトークがないことに気づいた。
(え!落とした!あのプラトークは、30軒のお店を探し、やっと見つけたもの。もう工場では作っていなくて在庫のみの物なのに。)と思い、すぐに、最後にプラトークを見た場所まで歩いて戻った。

歩きながら道を見るが落ちていない。木にもかかっていない。

落ちた時に、近くにいる人が気づけば、すぐに教えてくれたり、拾って追いかけてくれたり、木にかかっていたりするのだが、そういうことはなかった。

最後にプラトークがあった場所まで戻ったが、どこにもなかった。

いいプラトークだから、落とした後、誰かに拾われて盗られたと思った。
でも、落ちた時に、足にからまったりして気づかなかったところを見ると、もしかしたら、すられたのかもしれない。私の前に来た人は誰もいなかったけれども。
いつもは、少し歩いては、プラトークがあるかな?とかばんをこまめに見るのだが、今回は、スーパーへ一目散で、一切かばんに目をやることはなかった。

パスポート、お金、カード、家の鍵、スマホなどを落とさなかったのが、不幸中の幸い。

私がかばんに入れていたプラトークはこちらの記事の赤いプラトーク。

30軒のお店へ行って、やっと見つけたもの。

5年前に2か月くらいかけてやっと買えたものだった。

5年前にすでに工場での生産を辞めているデザインだから、同じものを買うのは至難の業だと思った。

家に帰って、プラトークのお店のサイトを見始めた。
やはり、在庫がないと出てくる。しかし、数年前と違って、「お店に在庫があるのみ」とも書かれていた。

モスクワ市内にプラトーク専門店は何軒もある。5年前は、30軒も歩いたが、今回は、歩く気力はなかった。
それで、サイトのチャットに書きこむことにした。
モスクワ市内のどのお店に在庫があるのかが分かれば、遠くても買いに行こうと思った。
それで、問い合わせた所、すぐに、在庫を調べてくれて、ファイルを送ってくれた。
ところが、私のパソコンにロシア語が入っていないから、文字化けをして見られなかった。
それで、見られないから、お店の場所を教えてほしいと書きこんだが、たくさんあると。
文字化けをしているファイルを見ていたら、電話番号は文字化けしていないことに気づいた。サイトを見ながら、電話番号を探すと、お店の場所が分かってきた。
Электрозаводская, Комсомольская, Тёплый Стан, Домодедовская, Савёловская, Коломенская,ВДНХ
7か所あるようだ。
さらに、在庫の数も文字化けしていなかったから、どのお店にいくつあるのか分かった。
Электрозаводская4
Комсомольская2
Тёплый Стан2
Домодедовская8
Савёловская2
Коломенская5
ВДНХ3
と全部で26の在庫があることが分かった。

しかし、2という在庫は、1枚は見本でお店にかかっているものだから、埃をかぶっているかもしれない。在庫の数はその通りでも、何か傷があったり、シミがあったりしたら、それを買う気はしない。
そのため、在庫が2というお店は、優先順位が低くなった。
在庫が8枚もあるところは安心だが、我が家から1時間半もかかるから、できれば、もう少し近いところで買いたい。
在庫が5枚のところは、地下鉄の駅と駅の間で、駅から歩くので、これも優先順位が低くなった。
それで、在庫が4枚あるところに、夫に電話をかけてもらった。たしかに在庫が4枚あると分かり、翌日行くからと取り置きもお願いした。名前を訊かれなかったから、取り置きをしたとしても、本当に大丈夫か心配だったが、翌日出かけた。

お店に着くと、大音量で音楽が流れていて、店員のおばちゃんは、始めは私に気づかなかった。

目が合ったときに、ロシア語で取り置きのことを話した。
しかし、このおばちゃんは、私の顔を見ると、私のロシア語を聞かずに、一方的に、英語で店内の説明を始めた。(たぶん)
全然通じていないので、チャットで教えてもらったリストを印刷したものを見せながら、プラトーク番号とプラトークの名前をロシア語で言ってみた。
しかし、「番号だと分からない?サイズはいくつ?」などと英語で言っていた。(たぶん)
夫が電話をしたときは、プラトークの名前だと分からないから、番号を言ってと言っていたから、昨日の人と違う人だと思った。
「私は英語が分からないから、お願いだから、ロシア語で話して。」と言ったら、やっとロシア語で話し始めてくれた。
私はひたすらロシア語を話しているのに、おばちゃんは、ずっと英語という変な状態になっていた。
この年代にしては、流ちょうに英語を話していたから、英語ができるのをアピールしたかったのかもしれないが、相手が理解していないのに、英語だけで話すのもどうかと思った。パンデミック後にロシアにいる外国人は、たぶん、住んでいる人という認識で、ロシア語で話す人が増えてほっとしていたのだが、別に観光客がたくさん来るような立地条件でないお店で、ずっと英語を話す店員というのは違和感がありまくった。
ロシア語での会話になり、安心し、やっとプラトークをじっくり見ることができた。
よく見ないとしみがあったりするから、広げてじっくり見る。取り置いていた物以外の在庫も見せてもらった。
予想通り、2枚目は、プラトークのど真ん中に赤い線のシミがあった。私が確実に買うと分かったら、他の人の取り置きまで出してきた。「この人は、だいぶ前に連絡があったきり、取りに来ないのよ。だから、こっちのプラトークも見て。」と言われ、広げてじっくり見る。あと1枚の取り置きは、壁に飾られているものだから、それを買う気はしない。
そして、他の人の取り置きが一番きれいだったので、それを買うことにした。

今度こそ、落とさないように気をつける。

そして、チャットで問い合わせると、在庫店舗を丁寧に教えてくれることも分かった。
5年前は、片っ端からお店を見た。
そう考えると、この5年でサービスはいろいろよくなっている。

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