やっと見つけた
この記事の中にも書いたけれども、
トレチャコフ美術館には、ポレーノフという画家が描いた「モスクワの中庭」という絵があります。
それが、次の絵です。
この絵に描かれている教会は、アルバート通りにあると聞いたことがありました。そして、昔、サユーズムリトフィルムスタジオが使っていた時もあると。
アルバート通りは、旅行でも何度も通ったし、住んでからも時々行きました。
しかし、この教会を見たことはありませんでした。
2022年8月に無料博物館巡りをしているときに、いつもと違う道を通ってみて、別の方向から歩いていたら、やっとポレーノフが描いた教会を見つけました。
それが、こちら。
電線が邪魔なのと、絵と反対方向からの写真です。
1812年のナポレオンが来た時に、教会は燃えてしまっているから、その後再建したし、ソビエト時代は、教会活動ができなくなり、サユーズムリトフィルムが使っていた時期もありました。
1711年に石造りの教会がつくられたというプレートが入り口にあります。石造りになる前は、1642年から木造教会があったようです。
中庭の入り口は、1849年から1991年に建設されました。
ポレーノフは『モスクワの中庭』を1878年に描いているため、門は描かれていません。
私にとって、ポレーノフという画家の印象は強くありませんでした。たぶん、トレチャコフ美術館の1階に展示があって、2階から順に見てくると、疲れて、すっ飛ばすからだと思います。
しかし、昨年、フランスのノルマンディーに住んでいる人とよく話をするようになり、その人が、「ロシア人の画家は、何人かノルマンディーに住んでいたよ」と教えてくれました。そして、見せてもらったパンフレットにポレーノフも載っていました。
ノルマンディーとロシア人画家のつながりに興味をもった私は、フランス語ができないし、フランスに行ったこともないけれども、一度はノルマンディーに行ってみたいと思っています。
そのポレーノフが、モスクワに定住したのが、1877年。その翌年の1878年に『モスクワの中庭』を描きました。
ポレーノフが描いた方向と同じところから写真を撮ろうと、晴天が少ない冬のモスクワに出かけてみましたが、木が高くて思ったようには撮れませんでした。
逆光になってしまいました。
さらに、晴天だったはずが雲が増えてきました。
【最寄り駅】
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