【モスクワ】2022年9月
2022年9月30日のモスクワ市の感染者数、3,341人、ロシア連邦の感染者数、37,286人。新学期が始まったけれども、爆発的な感染は起こっておらず、すでに季節性のようなものになっていると思う。
9月は気温が一気に下がり、暖房も例年に比べて早くについた。雨や曇りの日が多かった印象。
日本の洗濯洗剤
甥と姪と一緒に散歩に行こうと思ったが、急に寒くなったから、長そでを着ていこうと思った。長そでは、日本に一時帰国したときに洗ったものだから、スーツケースから出した。
スーツケースの中も何か臭いがすると思ったが、そんなに気にしなかった。
何枚か長そでを出し、スパッツも出した。外に出しても臭いがする。いざ、着替えるとかなり臭いがきつかった。それで、気づいたのだが、長そでもスパッツも日本で洗ったのが最後ということだ。
実家は、柔軟剤や芳香剤入りの洗剤を使っていないが、日本にいるときに、モスクワではありえない感じで服が傷んだ。それに気づいてからは、なるべくその服を着なかった。モスクワは硬水だから、普通に洗っても服が傷みやすいのだが、まさかの日本で傷むとは思っていなかった。
実家の洗濯機は二層式。おそらく、日本の洗剤が強すぎて、傷んだと思った。その時に、日本の洗剤は果たしていいのだろうか?と疑問に思ったのだ。
私が日本にいた時は、昔ながらの粉せっけんで洗っていて、今回のような服の傷みは気にならなかった。
しかも、それだけではない。今回日本で洗濯してモスクワに持ってきた服の臭いがものすごく気になった。3か月くらい日本にいた時は、このきつい臭いに気づかなかったが、モスクワの他の服は、こんなにもきつい臭いがしない。最近の日本では、「アレルギーのため、香り付き柔軟剤を使うのを辞めて」と生徒が訴えているニュースを見たことがある。
今回、私も香り付き柔軟剤ではなく、普通の洗剤だが、臭いがきついと思った。たしかに、こんな風に臭いがする服を教室で何人も来ていたら、アレルギーを持っている人は本当にきついと思った。
近所の公園
義理の弟の母親が6月に亡くなり、義理の妹家族は、7月中旬に引っ越した。それまでは、3部屋に9人で生活していたが、今は、3人での生活になった。
しかも、義母が帰省していて、2週間ほどは夫と2人だけだった。
義母が戻ってきた翌日に、義理の妹家族は、冬物を取りに我が家へ来た。1か月に数回しか会えないから、一緒に散歩に行こうと思って、出かけた。
日曜日の夕方の公園。
義理の妹夫婦と家族ぐるみの付き合いの家族も一緒にいた。9月上旬だが、友達の母親は、ダウンコートにマフラーの完全武装だった。たしかに、夕方から気温がぐっと下がるし、異常気象で、最低気温が4℃とかになっているから、このくらいの格好でいい。しかし、私は、縄跳びを持参して、隙あらば、姪と甥と遊ぼうと思ったから、ジャンバーにプラトークと軽装だった。寒ければ、体を動かして暖まろうと思った。そのため、縄跳びをするし、縄跳びを回してと言われれば、喜んでまわした。これだけでも結構体は暖まる。ブランコも押してと言われれば、こちらもなるべく高くなるように力いっぱい揺すった。これでも体が暖かくなる。
そうやって遊んでいたが、平日の昼間の公園と雰囲気が違った。平日の昼間の公園は小さい子が多いのだが、日曜日の夕方は、小・中・高校生と様々な年齢層が狭いところで遊んでいた。
いろんな年齢層が遊んでいるから、スケボーを遊具の上から下に投げる子がいたり、スーパーのカートをどこからか見つけてきてそれに乗って遊んでいる子がいたりと、びっくりすることが多かった。スケボーを投げる子は、下に誰かがいたら危険だから、どうしても私の目が鋭くなった。ロシア語で注意なんてできないから、甥と姪と友達がけがをしないように、気を付けて見ていた。義理の妹は、見るに見かねて、注意してくれたが、到底素直に聞くような子ではない。まあ、いろんな子がいるから、とりあえず、怪我だけはしないようにだけを見た。
また、別の所では、中学生か高校生くらいの男の子たちが、取っ組み合いをしている。初めは、喧嘩をしているのかと思ったが、よく見ていると、空手か、ボクシングか、サンボでも習っている子たちだと思い、目がひねくれていなくて、輝いていたから大丈夫だと思った。草原で防具をつけないで練習をしていると思った。2人が対戦しているときに、キックが首の後ろに命中した。すると、即座に、抱き合って、「ごめん。大丈夫?」と話していて、喧嘩ではなく、何かの練習だと確信した。
甥や甥の友達も真似をし始めて、取っ組み合いを始めた。一部始終成り行きを見ていた私や友達のお母さんやお父さんは、怪我がないように見ているし、危なければ、「今のはだめ」と注意していた。
義理の妹は、他のお母さんたちとおしゃべりに夢中で、全く見ていなかった。まあ、これは、想定の範囲内。
日曜日の夕方の公園は、かなりびっくりしたのだが、取っ組み合いをして、どこまでなら大丈夫という手加減も分かるし、怪我をしないようにするにはどうしたらいいか覚えるし、ある意味健全かもしれないと思った。最近の日本は、怪我を心配してこういう取っ組み合いをしないようにと指導をするけれども、昭和の日本では当たり前だったと思うし、大人が見ていて、危なければその時に指導して、体で手加減を覚えるには、こういう取っ組み合いは必要だと思った。むしろ、こういう取っ組み合いを子供の時に経験しないからこそ、大人になってから、事件になったりすることもあると思った。
馬に乗って遊んでいる人もいた。
この馬の鬣はみつあみになっていて、足の毛もものすごくふさふさしていた。
モスクワの日
モスクワの日は、天気が良かったので、ВДНХにも行ってみた。
そろそろ帰ろうと思って、地下鉄駅に向かう途中、大きなレゴブロックで遊ぶ子供たちに遭遇した。
この子供たち、レゴブロックを積み重ねて、壁を作っている。
他の子が遊んでいたものも、「もらっていい?」とききながら、たくさん集めて積み重ねている。
背の高い大きい子が重ねている。
そして、小さい子たちが、レゴブロックを集めて運んできている。
このグループは楽しそうに遊んでいるのだが、当然、自分たちが作ったレゴブロックを渡したくない子もいるわけで、渡さなかった子もいた。
まだ、積み上げて壁を作っている。
うまく仲間に入れなかった子は、早く終わらないかなあとも思っている。
そして、どうやら、完成したようだ。
反対から見ると、こんな感じ。
そして、上の写真を撮り終えた直後のことだ。道路に立って一部始終見ていた大人の顔が変わった。
これは、「崩れた?」と思って、レゴブロックに目を向けると、斜めになって倒れていくところだった。
これは、その直後の写真。レゴの壁は壊れた。
おそらく、このグループに入れず、楽しく遊べなかった誰かが、壊しに行ったと思う。私は、反対側にいたため、どうやって倒れたか分からないが、風も吹いていなかったし、故意に倒したと思った。
その後の子供たちの動きもなかなか興味深かった。
倒れてしまって、残念がる子はいなかった。むしろ、また、作り直そうとレゴブロックをかき集めて、作り始めた。立ち直りの速さに感心した。
次は、みんなで巨大な壁を作ることはなく、それぞれ、作りたいものを作っている。遊びたいけど、遊べないと待っていた子たちも作り始めた。
なんだか、子供たちの動きを見ていると、国際社会の縮図だなあと思った。
制裁で、レゴも輸入がストップし、在庫のみの販売になっている。
ソビエト時代には、このようなブロックがすでにあり、安く売られていたのだが、ロシア連邦になって、西側のレゴが入ってきて、高い値段になったようだ。残念ながら、西側からレゴが入ったことにより、ソビエト時代にあった安いブロックは作らなくなったそうだ。
また、先ほどの壁が倒れたことによって、作ったものを壊すということに夢中になり始めた子もいた。こちらも、なんだか国際社会の縮図のような気がする。
土台よりも上の方をひろげて、バランスが大丈夫かな?と思うが、子供たちは遊びながら、経験していろいろ学ぶ。
モスクワの日の帰り道は、子供たちの遊びを観察して、国際社会の縮図だと思う部分もあったが、ほのぼのする部分もあった。
無料博物館であらたな発見
モスクワの日の10日と11日も無料博物館がオープンした。そして、12日から18日までの1週間はもともと無料博物館週間。
ということで、9日間連続無料博物館がオープンしたため、私は喜んで出かけた。
天気が悪い日も多かったのだが、行きたいところに行けた。
そして、今回は、目的と違い、行ってみたら、特別展で大発見があった。そのことについては、また別の記事に書く予定。無料になるだけでも嬉しいが、行って新たに知れることも嬉しい。
無料博物館週間の取り組みは本当にいい。
マクドナルドのその後
マクドナルドのその後だが、看板がついているお店も出てきた。
いろんなコーラ
今月、夫が買ってきたいろんなコーラを紹介する。
ベーラ・コーラ。
『ベーラ』とは、ロシア語で白いという意味だから、『白いコーラ』となる。まあ、白くなくて黒いコーラだけど。
そして、このベーラは、ベラルーシで作ったコーラだから、ベーラ・コーラというらしい。
あと、『クラシック』と書いてあるけれども、夫が、「これは、最近出てきたから、新しいんだけどね。」と言っていた。
次は、『ドーブルィ・コーラ』。
なんで、『ドーブラヤ・コーラ』じゃないんだろう?と私は思った。
コーラは、aで終わるから女性名詞。
女性名詞なら、その前の形容詞も女性形になるはずと思ったから。
夫に訊いたら、『ドーブルィ』というのは、ジュースの会社の名前だから、変化しないらしい。
さらに、『カリノフ・コーラ』。
ロシア人の苗字がついているコーラ。ロシア民謡としておなじみの『カリンカ』に由来のある苗字。
すべて飲んだ夫の感想は、「どれも普通」だそうだ。
1冊で2教科使えるノート
スーパーで見かけたノート。
1冊で2教科使えるという物だ。緑のノートを見ていただきたい。ЛИТЕРАТУРА(文学)と РУССКИЙ ЯЗЫК(ロシア語)と書いてある。
両面から使えるようになっていて、ちょうどぶつかったところで、ノートが終わるというもの。
ノートが中途半端に残って困るということから、このアイディアが生まれたのだと思う。
学校で使う場合は、教科によってノート提出があると困ってしまうが、自習で使う分には問題ない。
ただ、私は、A5サイズのノートを使わないため、割引になっていたが、このノートを買わなかった。
A4サイズのノートで無地の表紙のノートを買ってくれば、1冊で2教科のノートを自分で作れると思った。
買い物をしなくても、スーパーやお店に行って、品物を見ることによって、いいアイディアを見つけることができる。
モスクワマラソン
モスクワマラソンも行われ、たまたま走っているところに遭遇した。
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