さぁ!どっちだぁ~どっちだぁ!
とあるスーパーの総菜売り場で、こそっと撮影(汗)
なぜ、これを撮ったかというと
これを見て何か感じませんか?
そう、「筑前煮」と「がめ煮」ですよね
どっちなんだい!
いえ、関西出身者は恐らく、こう突っ込むでしょう
「煮しめ」やないかぁいぃぃぃって
まず、想像するにです
ここ福岡県や九州一円では、この料理を恐らく「がめ煮」と呼んでいます
”恐らく”というのは確証がないからです(爆)
その後、この「がめ煮」が日本各地に広がっていき
筑前で食べられている煮物だから「筑前煮」と呼ばれるようになった
では、「煮しめ」は?
「煮しめ」はそもそも調理法の名称で「煮しめる」から来ているようです
では、この「がめ煮」「筑前煮」「煮しめ」は同じものなのでしょうか?
色々調べると、じ、じ、じつは、全く別物…
なんということでしょう
表紙写真のような兄妹と思っていたのに実はまったくのアカの他人だったなんてぇ
「兄さんと結婚する!」とかいうドラマがはじまるほどではない(汗)
「がめ煮」の由来は、どうやら二説あるようです
・博多の方言「がめくりこむ」(寄・せ集めるの意味)が名前の由来
・豊臣秀吉のおこした文禄の役の時、朝鮮に出兵した兵士が当時「どぶがめ」と呼ばれていたスッポンと、ありあわせの材料を煮込んで食べたのがはじまりで、そこから「がめ煮」と名付けられた
なるほどなるほど
まぁ、今はスッポンも高級品ですから、鶏肉に変わったのでしょうねぇ
では、私の予想では「筑前煮」は「がめ煮」が広まった呼び名だと思っていましたが、いろいろと調べてみると、実は少しアレンジされてきたとのこと
どうやら、鶏肉の違いのようです
「がめ煮」は先ほどの説からすると、「骨付き鶏肉」であるべきとのこと
確かに、ぶっ込み煮物ですからねぇ(汗)
一方「筑前煮」は「骨なし鶏肉」のケースが多いとのこと
で、忘れそうになっている「煮しめ」さん
そもそも「がめ煮」とは製法が異なります
「煮しめ」は出汁で煮ていき、液体がなくなるまで”煮しめる”んですって
で、長期保存が可能になり、お正月のお重に鎮座するわけです
「がめ煮」は煮る前に、油で食材を炒めます
その後、醤油と砂糖で煮るようです
つまりですね、出汁を原則使わないんです
兵士の料理って感じですねぇ
しかもコクのある濃い味付けは、焼酎にぴったりです!
一方「筑前煮」は上品に、骨なし鶏肉を使い、食材も小さく切りそろえて油で炒めたのち、お出汁を加えて煮るようです
そこで、もう一度最初の写真に戻りま~す
安心してください!骨ありませんからぁーーー 残念!
結論:
スーパーで売られているこいつは「がめ煮」ではない!
値段シールには「がめ煮風」と表示すべきである!
そういや、わたくし福岡県民(大阪出身)ですが
骨付き鶏肉を使った正真正銘の「がめ煮」を食べたことがありません(滝汗)