逸脱と学ぼうとする力
直感こそがAIと達人の違いだと今村むつみ慶応義塾大学教授は述べている*。AIは逸脱する直感を再現できない。なぜなら既に知識と認定されているものをベースに答えを出すからだと。しかし達人は常識を逸脱する直感を持っている。幼児は大人が発する言語から推論し、規則性や意味を発見・記憶し、小さな知識を得る。その知識を推論で組み合わせることで拡張していく。推論なので誤りは多いが、修正することで、自分が創った様々な分野の知識を関連付け、大きな体系を作っていく。達人とは目標に向かってどこまでも学び続ける力だと。この説は、私の行動原理4S=Simple+Speed+Straight&Study「ぶつかって学ぶ」のフライング・バットレス(天に伸びるゴシック建築教会を横から支える構造物)のように感じた。
*1/13付け、日経「経済教室」AI時代に学ぶ「達人の技」より