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茶道を習いたいと思ったら

茶道を習っていると、今更聞けない言葉や習わしに出会うことがあります。
先輩に聞くのも恥ずかしい、でもみんな当たり前に知っているみたい…
私自身細く長く続けてきたゆるい茶道人生だったので、そんな素朴な疑問を常に抱えていました。
インターネットで検索しても出てこない、YouTubeを見る時間は限られる
すごくニッチだけど見逃せない。そんな悩みを少しでも解決したいと思います。

茶道を初めたい、どうすればいい?
学生さんには学校茶道があります。
では社会人はどのように稽古場を探せばいいのでしょう?
裏千家が案内している『裏千家稽古場案内』は、お住まいの地域、ご指定の地域で稽古場を開催している先生を探すことができます。


地域に根付いた(師匠)先生に通うこと

地域に根付いた先生(師匠)に通うことを、お勧めしたい理由に、
 ◇近所でお稽古を始めることで無理なく続けられる
 ◇近所でお稽古を始めれば、近くで開催されるお茶会などの情報が入る
 ◇お稽古場で出会う仲間、『社中』『同門』と言われますが切磋琢磨できる
  仲間との出会い、出会う先生の指針がどのような指導法かを
  確認する必要があります。

お許状を出してくださるかどうか?

 ◇お許状を出すか否かは大切なポイントです。
  以前、「お許状はいらない、ただ楽しくお稽古をしたい」と10年間お許状
  を断り続けていた先輩がいらっしゃいました。
  ところが、子育てがひと段落し、いざ自分の時間が持てるとなった際に
  お許状を取っていなかったことを後悔することになります。
  許状は、いずれ先生になるつもりはなくてもどこまで学んだかという指針
  となりますので、取得されることをお勧めします。
 ◇資格とは違う、お許状
  
お許状は、いわゆる一般的な資格とは違います。
  先生(師匠)から、この次の種目を学んでも良いですよ、
  と言う意味で学ぶことを、許される証と考えましょう。
  充分に種目を学んだと先生(師匠)が判断されたら、次の種目に入ります。
  目安は裏千家が定めていますが、先生の采配によって前後することがありま
  す。海外の協会や同好会では、お許状を授ける先生の目安が小習までと言う
  こともよくあります。よく確認するようにしましょう。

裏千家が定める許状種目は上記のとおりです。


心構えはどうすれば良いの?

利休様の有名な一首、

その道に入らんと思ふ心こそ我身ながらの師匠なりけれ

利休百首より
詳しくはまとめています

この言葉を胸に、道場の門を叩きましたが(今の時代はメール、またはお電話でお問い合わせ、ですね)気持ちは昂るものの、何から用意して良いのか分からない、そんな時は以下を参考にしてみてください。

事前の準備、持ち物など

◇服装ーーーブラウスに膝下のスカート(フレアでもタイトでもどちらでもOK)
                    ストッキングの場合は白い靴下を玄関先又は控室で履きましょう。
      持っている方は足袋だと理想的です。
       髪の毛は結ぶか、ハーフアップにしましょう。
      お茶を頂く際に邪魔にならないように。
◇持ち物ーー数寄屋袋(SUKIYAーBUKURO)懐紙入れ(KAISHIーIRE)
      帛紗ばさみ(FUKUSAーBASAMI)、帛紗バック(FUKUSAーBAG)
      と呼ばれるものです。
      主に扇子、帛紗(袱紗)、懐紙、楊枝、楊枝入れ、古帛紗などが入
      ります。掌で持てるのポーチのような感じのものです。
      扇子(SENSU)ご挨拶をする際に自分の前に置きます。
         男女で長さが異なります。 
      帛紗(FUKUSA)「袱紗」とも表記されますが同じものです。
         点前中に茶碗やその他の道具を清めたり(拭いたり)する
        ために使用します。
      懐紙(KAISHI) お菓子を食べる際にお皿代わりに使用します。
      楊枝(YOUJI) お菓子を食べる際に使用します。ステンレスで出来た
        ものを洗って何度も使います。本来は、黒文字という木製の
        ものを使用していたので「黒文字」と呼ばれる事もあります。
      古帛紗(KOBUKUSA)通常は亭主側が使用するもので、
        お茶を出す時に茶碗を乗せたりする際に使用します。

◇ その他ーー他に持っていて便利なものをご紹介します。
      稽古エプロン。着物を着ることが出来ない際に稽古エプロンを着る
      と胸元に帛紗や懐紙を懐中できるので便利です。
      巻きスカート。どんな服装で伺っても、巻きスカートがあれば
      着物と同じような裾捌きの練習になります。
      上の2つを兼ね備えた、お稽古着が裏千家淡交社より発売されて
      います。参考になさってください。


いざ、初日を迎えました

 ◇道場、又は先生(師匠)のお宅へ着いたら…
  時刻は少し早め(5分〜10分)に伺います。理由は茶室又は水屋に入る前に
  身嗜み等を整える必要がある為です。
 ◇道場、又はお宅の前に打ち水がしてあるかを確認しましょう。
  打ち水は、掃除やお客様を迎える準備が整いました、という印です。
  もちろん、区民センターなどの貸し茶室などの道場だと打ち水をするのは
  難しい場合もありますので、あくまでも個人的のお宅の道場などで
  「もう入っていいのかな?早いかな?」と思った際の目安にして下さい。
 ◇準備ができたら、正座をして自分の前に扇子を置き、
  先生にご挨拶しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
誰もが初めてのことに挑戦するのは、緊張するもの。
それでも、その敷居を跨いだらその先にはきっと今まで体験したことのない、
茶道におけるその空間の佇まいや、先生や先輩の智慧や、一椀のお茶の美味しさや、人の温かさに触れ、自分と対峙する時間を持つことができるでしょう。
どうかこの体験を皆様に味わって頂けたら幸いです。
※今後また気づいた箇所を訂正、補足して参りたいと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。

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