“そこにある”新しい社内メディアを目指して。社内ラジオを立ち上げた理由
こんにちは。Chatworkで社内コミュニケーションを担当しているつつみ(@223cwpr)です。突然ですが、Chatworkには、情報伝達やコミュニケーションを目的とした社内コミュニケーションのチャネルがいくつかあります。半年に1度、1日をかけて戦略や方針を全社に伝える全社総会「Cha会(ちゃかい)」。そして毎月、1時間全社に向けて共有事項を伝える月次会議「Cha室(ちゃしつ)」。いずれもオンラインにて生配信で実施しています。
Cha室に関しては、以前noteで記事を書いていますのでぜひご覧ください!
その社内コミュニケーションチャネルに、2021年6月から新たに社内ラジオ「Chadio(ちゃでぃお)」が加わりました。このChadioはCha会・Cha室と異なり、“全員参加”という強制力をあえて持たせないメディアです。なぜラジオなのか、そしてなぜ任意なのか、その理由とChadioの中身についてご紹介していきます。
コロナ禍での社内コミュニケーションの難しさ
コロナ禍で在宅勤務が中心となっている企業も増えている昨今。情報の伝達やコミュニケーションに課題をお持ちの企業も多いのではないでしょうか。Chatworkでも感染拡大状況を鑑みつつ基本的に在宅勤務、そしてこの1年で社員数が大幅に増員されたこともあり、オンラインかつ情報が届く工夫を行わなければならないという背景がありました。また、オンラインで1対nのコミュニケーションの際、どうしても一方的な発信になってしまいます。新たな情報伝達方法、コミュニケーション方法を探っているところでもありました。
ラジオをはじめた理由
テキストベースの社内報(ブログ)、社内SNS、さまざま選択肢がある中で、なぜラジオにしたのか。それには大きく3つの理由があります。
① “ながら”で触れられる
ラジオの良いところは、視線を奪われないということです。ラジオ聴取アプリの登場で、最近メディアとしてもラジオの人気が再燃している、という話は皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。作業しながら、目と手は使っているけれど、空いている耳で情報に触れることができるのでは?というのもラジオを選択した理由の1つです。
② 人柄や想いが伝わりやすい
既にChatworkで配信しているCha会やCha室は、リアルタイムで全員の時間を拘束しているため、1つのトピックに多くの時間を割けないという特徴があります。一方、このChadioは収録にしているため、時間の制約があまり無く、間延びしてしまったところは編集することも可能です。また、プレゼン形式ではなくインタビュー形式なので、ちょっとした言葉のチョイスや声色で、その人の人柄や想いが伝わりやすいというのもラジオならではだと思います。
③ メッセージ・リクエストで参加できる
一方向ではなく双方向のコミュニケーションができるのもラジオの良さだと考えています。また、ラジオネームで参加することもできるため、恥ずかしがり屋の社員でも参加のハードルが低くなると考えました。また、権利処理などをしっかり行った上でリクエスト曲をかけるというところもポイントです。「あ、あの人この曲聴くんだ!」「このアーティスト好きなんだ、今度話してみよう」などとコミュニケーションのきっかけにもなったらいいなという願いもありました。
大切にしたこと
① いろんな役員・社員に出てもらう
Chadioでは”いろんな人の声が聴こえてくる”ことを大切にしています。しばらくオフィス出社していない社員もいるため、業務で関わらない人の声を聴くシチュエーションが減っています。まるでオフィスにいるかのように、いろんな人たちの声が聴こえてきて、ちょっとホッとする…業務時間内にそんな時間を提供することを目指しています。
また、コロナ禍に入った社員の中には、面接から入社までずっとオンラインで行われていたため、オフィスに来たことがないという人もいます。そういった社員にも会社の雰囲気を伝えられるよう意識して番組づくりを行っています。
② Chatworkらしさを出す
何か馴染みのない新しいプロジェクトが始まった、では“自分たちのラジオ”という認識はなかなか持ってもらえません。そこで初回では、このラジオのタイトルを決めるための社員投票企画を行いました。その企画で、複数の選択肢から1番得票数の多かったタイトルがこのChadioでした。みんなでタイトルを決める、というところから番組はスタートを切ったのです。Chatworkでは、在宅勤務が始まった当初、社員発案でラジオを生配信するという企画も行われていました。その企画をChadioの1コーナーとしてレギュラー化し、もともと社内にあった“孤立感や寂しさを生まないように声を掛け合う”Chatworkらしい文化をリスペクトし、もっとその輪を広げたいという想いもこのChadioにはあったのです。
③ 聴くことを強制しない
Chadioは”任意参加”の社内メディアです。Cha会やCha室は、方針説明や事務連絡など必ず知っておいて欲しい情報の伝達の場になっています。一方、Chadioは“醸成”の場にしたいと考えていました。例えば、Cha室でCEOが話した戦略について、後日Chadioでその想いとともに少し角度を変えて語ってもらうなど、他のチャネルと異なったアプローチで、今よりもっと会社のことを知れたり好きになってもらえたらと考えています。強制ではなく聴きたくなる工夫を重ね、程よい距離感で“そこにある”社内メディアを目指している最中です。
ちなみに、ある調査によると、視覚は選択することが得意な感覚なのに対して、聴覚は意欲を持たせたり興味の醸成が得意な感覚だそうなのです。醸成の場として、“聴覚に訴える社内メディア”というのはピッタリなのかも、と背中を押してくれた情報でした。
程よい距離感の社内メディアを目指して
Chadio初回では、物珍しさも手伝い、部署問わず多くの社員に聴いてもらえ好意的な反応が得られました。
しかしながら、新しい社内メディアの浸透には根気強く向き合っていかなければならないと感じています。ファンになってくれているヘビーリスナーが一定層できたことは喜ばしいことですが、聴取率は初回に比べると回を重ねるごとに落ち着きを見せています。「業務の形態にあっていないのでは?」「社員が求めている情報と異なるのでは?」などさまざまな仮説を立てながら、定量的な調査に加え、社員へのヒアリングも重ねながら、毎回少しずつアップデートを行っています。
Chadioに触れたことで、少しでも気分転換になったら、少しでも会社のことが好きになってくれたら、少しでも明日頑張ろうと思ってもらえたら。その“少し”を増やすために、これからも程よい距離感を模索していきたいと考えています。
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