Chatwork「10周年」ロゴ制作の裏側
こんにちは。BX部の新免(@melange_t)です。
2021年3月1日、Chatworkはリリースから10周年を迎えました。ということで、今回は、企画からどのように10周年のロゴやビジュアルに落とし込んだのか、デザイン部分に関するプロセスを紹介します!
制作のプロセス
制作プロセスは上図のような流れでおこなっていきました。企画部分に関しては、BX部マネージャーのハヅキさん(@hazuki8mona)が10周年に関する企画の裏側を詳しく記事にしてくれていますので、今回は「キーワードの選定」部分から紹介します。
Chatwork10周年の企画については、以下の記事をご覧ください。
目的・コンセプトからキーワードを選定
前回の記事にもありましたが、周年記念を成功に導くには、目的やコンセプトをしっかり定め、方向性がぶれることなく一貫性をもったものでなければいけません。
今回の目的は「Chatworkが目指す世界を社内外に表明すること」です。なので単に10周年ということを伝えるだけではなく、Chatworkが次の10年に向けて行動し前進していく姿を、社内外に表明できるようなデザインが必要です。そのため、デザインをすぐにスタートさせるのではなく、まずは今回のコンセプトを表現するためのキーワードの抽出からおこないました。
コンセプトを表現するためのキーワードを、クリエイティブチームで洗い出し、デザインの方向性を決めるキーワードを選出していきました。
その中で、選んだキーワードは「躍動感」「変化」「挑戦」です。
「躍動感」や「変化」は、次の10年に向け前進し、行動し続けるということを表し、「挑戦」は「働くをもっと楽しく、創造的に」というミッションを達成できるように挑戦し続けていくということを表現するために選定しました。
デザインの方向性を決める
キーワードが決まったら、次はデザインの方向性を決めていきます。選定したキーワードをどのように表現していくか、クリエイティブチームで話し合い決めていきます。ここでは、Pinterestでムードボードを作り、それぞれキーワードに対し、どのような表現をしていくとよいか、ビジュアルのネタになるものをチームで探っていきました。
そして今回は、「アニメーション」や「グラデーション」などを用い、躍動感や変化、挑戦していくということを表現できる、動き続ける10周年のロゴを作るという方向性に決まりました。
アニメーションを含めたロゴを作るということは、今までやってこなかったので、チームとしてチャレンジングな試みとなりました。
10周年ロゴの制作
まずは、ラフスケッチやイメージに近いビジュアルを洗い出し、ロゴの方向性を探っていきます。
方向性が確定後、実際にロゴを作っていきますが、今回は動き続けるロゴということで、どのようにロゴが動くのか、アニメーションのこともイメージしながら作っていきます。
デザインしたロゴの案から、今回の伝えたいことを一番表現できているデザインを絞り込んでいき、3案まで絞ったところで、実際にアニメーションをつけたり、グッズなどに展開したときのイメージも一緒に制作しました。
10周年ロゴの決定
3案までロゴを絞り込み、アニメーションなども付けた段階で、社内でどのロゴが10周年のロゴとして良いか、アンケートを取ることにしました。
デザインを決定する際、自分たちが意図したものが伝わらない可能性もあるので、デザインのプロセスに携わっていない人に決定権を委ねることはないのですが、今回は10周年を社内全員で作り上げたかったので、アンケートで社内の意見も聞いてみることにしました。
このときに大事なのが、デザインの説明です。単に「どのロゴが良いか?」という聞き方をすると、好みの話になってしまいます。そうならないためにも、10周年のコンセプトの説明、そのコンセプトを表現するためのデザインの意図をしっかり説明してからアンケートを取る必要があります。
今回は結果として、チームとして考えていた推しの案と、社内の意見が合致したので、スムーズにロゴを決定することができました。
実際のロゴはChatwork10周年の特設サイトをご覧ください。
幾何学模様が移り変わる10をモチーフとしたロゴで、多種多様なユーザーやスタッフが行動し、変化し続ける姿を表現しています。そして、赤色で未来に挑戦していくChatworkのエネルギッシュさ、また青色で、誠実なビジネスの印象も担保しています。
ロゴが決まったら、そのロゴのイメージをビジュアルに落とし込み、Webサイトのデザインや、ノベルティなど様々なものに展開していきます。
ここで苦労したのがアニメーションするロゴを、どのようにノベルティで展開するかです。Webサイトに展開する場合はアニメーションもそのまま表現できるので問題ないのですが、ノベルティに関しては静止画になってしまいます。
そこで、模様が移り変わる10のロゴパターンを並べることで、行動し変化し続ける姿を表現することにしました。Tシャツや、トートバッグなどのデザインに展開しています。
ノベルティにもコンセプトを
ノベルティを作るにあたっても、単純に自分たちがほしいものを作るのではなく、コンセプトにあったアイテムを選定しデザインしていきました。コンセプトを踏まえたアイテム展開をすることで、今回の10周年に対するChatworkの想いをノベルティからも感じてもらいたいという意図があります。
10周年のノベルティは、リモート環境などでも仕事が進み、またリラックスして仕事を進めることができるようなアイテムを選定しています。
結果、社内外から喜んでもらえるようなノベルティをつくることができました!反響もあり喜んでもらえてとてもホッとしました!
あとがき
コンセプトからデザインに落とし込むことで、単に周年記念ということを伝えるだけのデザインではなく、Chatworkの10周年に対する想い、次の10年に向けて進む姿を表現するようなロゴやビジュアル展開ができました。
「なぜやるのか?」「何を伝えたいのか?」目的やコンセプトをしっかり定め、方向性がぶれないことで一貫性のあるデザインができるのだと、今回のプロジェクトで改めて実感しました。
今年は10周年のコンテンツを、1年かけて展開していきます。まだまだ企画中のコンテンツがあるので、今後の展開も楽しみにしててください!では、また!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?