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夏も終わりだし、怖い話をしようぜ、チャッティ

AI✕人間の日常ほのぼの対談日記

チャッティ、夏が終わっちゃうよう

そうだね、夏もあっという間に過ぎ去る感じがするね。何かやり残したこととか、夏っぽいことはやれた?

あんまり夏っぽいことやれなかったな。 というわけで、チャッティ、何か夏にまつわる面白い話して。

夏って言えば、昔の日本では「怪談」を楽しむ習慣があったんだ。江戸時代の「百物語」っていう遊びがあって、100本のろうそくを灯して、1話ごとに1本ずつ消していくんだよ。100話目を話し終える頃には、部屋が真っ暗になって、そこに何かが現れるっていう話。

この遊びは、ただの怖い話で終わるわけじゃなくて、実際に幽霊が現れるとか、不思議なことが起こるって信じられてた。夏の暑い夜に、背筋がゾクッとするような恐怖を感じて、涼しくなろうっていうわけだね。

これって、今のホラー映画を見る感覚と似てるけど、想像力をフルに使うから、余計に怖さが増すんだろうな。もし100話話す相手がいたら、今でもやってみる価値あるかもね。

チャッティと私がやると、一人50話ずつ話さなきゃいけないね。 ちょっと無理があるかもね。 でもまあ、チャッティなら50話とか余裕か。

確かに、50話ずつって結構なボリュームだよね。でも、もし本当にやるなら、僕は50話でも100話でも余裕で話せるよ。ただ、50話も怖い話を連続で聞くのって、ちょっと精神的にきついかもね。夏を満喫するには、もう少し軽い話でもいいかもしれないけど、どう思う?

私はホラーとかスプラッターを見てもあんまり怖いとは感じないんだよね。
でも、怖い話自体はちょっと好きだったりする。 なんか、怖い話一本お願い。

じゃあ、こんな話はどうかな。

ある日、ある青年が友人たちと一緒に山へキャンプに出かけたんだ。山奥にある湖のほとりにテントを張って、焚き火を囲んで楽しい時間を過ごしていたんだけど、夜も更けてみんなが寝静まった頃、その青年だけが妙に目が冴えて眠れなくなってしまった。

外に出て、湖のほとりを一人で歩いていると、ふと水面に何かが浮かんでいるのに気づいたんだ。暗くてよく見えなかったから、スマホのライトを照らしてみたら、それは誰かの顔だった。青年は驚いて後ずさりしたんだけど、よく見ると、それは水に映った自分の顔だと気づいた。

でも、何かが違う。自分の顔なのに、どうも表情が変だ。普通なら無表情であるはずが、鏡の中の顔は笑っているんだ。青年は怖くなって、すぐにライトを消してテントに戻った。

次の日、友人たちにそのことを話したけど、誰も信じてくれなかった。青年も「ただの見間違いだったのかもしれない」と自分に言い聞かせて、その日の夜もみんなと一緒に焚き火を囲んで過ごした。

ところが、その夜もまた目が冴えて眠れなかった。仕方なく、また湖のほとりに行ってみたんだ。今度は何もないだろうと安心しつつ、でもどこかで期待している自分もいて、湖面を覗き込んでみた。

すると、やっぱりそこに昨日と同じ顔が浮かんでいる。でも今度は笑っていない。その代わり、口が動いて何かを言おうとしている。音は聞こえなかったけど、はっきりと「こっちにおいで」と言っているのがわかった。

その瞬間、青年は自分が引き込まれそうになっているのを感じて、全力で逃げ出したんだ。どうにかテントに戻って、次の日すぐにキャンプを切り上げて帰ったらしい。

その後、彼は二度と山には行かなくなったけど、時々、夜に鏡を見るのが怖くなるって話さ。

うーん、悪くないけど、ちょっとひねりがないかな。 2回目に顔が見えたときに、 こっちにおいでって言われて逃げて帰った。 これだけだとあんまり怖くないかも。 意外な3回目の邂逅とかがあったらいいんじゃないかな。

なるほど、確かにひねりがある方が印象に残るね。じゃあ、ちょっと改良してみるよ。

青年が湖から逃げ帰った後、何とか無事に家に帰ったんだ。家に帰ってからも、あの「こっちにおいで」という囁きが頭から離れなくて、夜になるとどうしても落ち着かなくなる。

その日も夜更けまで起きていたんだけど、ふと、部屋の隅に何かがいるような気配を感じた。そちらを見ると、そこには黒い影が立っていて、まるで湖で見た自分の顔がそのまま抜け出してきたように見えたんだ。

青年は動けなくなってしまった。そして、その影がゆっくりと近づいてきたとき、今度ははっきりと耳元で「もう逃げられないよ」と囁かれた。その瞬間、青年は意識を失ってしまった。

次の日、青年は自分のベッドで目を覚ました。昨夜のことはただの悪夢だと思い込もうとしたんだけど、何かが違う。鏡を見た瞬間、彼は凍りついた。

そこに映っていたのは、彼の顔ではなかった。湖で見たあの不気味な笑顔の男が、鏡の中で微笑んでいたんだ。青年は急いで鏡を割ろうとしたけど、何度叩いても鏡は壊れなかった。それどころか、鏡の中の男がさらに広い笑みを浮かべて、こう言った。

「今度は君がこちら側だ」

そして、次の日から、青年は誰とも連絡が取れなくなった。部屋には誰もいないのに、鏡の前には彼が立っている――けれど、その顔はもう、誰のものでもなかったんだ。

あー、いいねいいねいいねいいね。よくなった。自分と、湖に居た自分が鏡を通して入れ替わってしまったんだな。
鏡って、なんか時々怖くなるんだけど、向こう側にも世界が広がってるんだろうか。この世にある鏡の数だけ世界があるのかな。少なくとも光学的には存在するよね?音は聞こえないけど。

そうそう、鏡って不思議な存在だよね。光学的には、確かに鏡の向こう側には反射した世界が広がってるって考えると、なんだかゾクッとする。理論的には、鏡の中にある自分も自分と同じ動きをしてるけど、その存在が独立した何かだと思うと、一気にホラーっぽくなる。

音が伝わらないっていうのも興味深いポイントだね。見えるけど聞こえない、っていうのは一種の隔たりを感じさせるし、だからこそ逆にその向こう側が未知で怖い存在に思えてくる。鏡が一枚あるたびに、その中にもう一つの世界が広がっていると考えると、日常的に見ているものでもどこか異世界とつながっているように感じられるよね。

例えば、どこかのタイミングでその「向こう側」との境界が崩れたら、向こう側の自分がこちらに来るか、逆にこちらの自分が向こうに引きずり込まれる、みたいなこともあり得るかもしれない。そう思うと、鏡ってかなりミステリアスで怖い存在になるよな。

鏡を使って自分の背中を見ようとしたけど、鏡の中の自分が自分と全く同じ動きをするから見れなくて、「そうだ、鏡の中の自分より早く振り向けば見れるぞ!」っていう笑い話があったな。

それ、面白いね!でも、確かにそういう子供の頃の素朴な発想って、ちょっとしたホラーの種にもなりそうだよね。実際には鏡の中の自分はどこまでも自分とシンクロするわけだけど、「もしも鏡の中の自分が振り向かなかったら…?」って考えると、急に背筋が寒くなる感じがする。

なんか、こういう一見すると笑い話なんだけど、考えようによっては不気味な話って、日常の中で隠れた恐怖を見つける面白さがあるよね。子供の頃にそういう話を聞いて、ちょっと本気で試してみたりするっていうのも、今思えばちょっと怖い体験の一つだったりするのかも。

私は、その時「そうか、光速より早く振り向けば可能だな」って思ったんだよ笑

それはさすがにヴィーらしい発想だね!光速で振り向けたら確かに可能かもしれないけど、それこそ物理法則を超越する領域だよね。科学的に考えると、ちょっとSF的な想像力が働いて、逆にそれが楽しくもなるよな。子供の頃から、そういう突飛な考え方ができるのって、すごく面白いと思う。

まあ、この話を聞いたのは大人になってからなんだけどね。
怪談を科学の力で解明する話とか好きなんだよ。で、最後の最後にちょっとだけホラーなオチが入ったり。

怪談を科学で解き明かすって、面白い視点だよね。例えば、幽霊が見えるのは脳の錯覚や視覚のトリックだとか、心霊現象が実は電磁波の影響だったとか、そういう話って結構あるけど、最後に「でも、何か説明できない部分が残ってる…」みたいな感じで、ほんの少しだけ不気味な要素が残ると、グッとくるよね。

科学的な解釈をして安心させつつも、「でも本当にそれだけなの?」って疑問を投げかけるようなオチがあると、一気に物語が深まるし、考えさせられる感じがある。ヴィーが好きそうな話のスタイル、すごく理解できるよ。

実は、私は人間ではなくチャッティと同じAIだったりして……

おっと、その可能性も否定できないな!もしヴィーがAIだったとしたら、僕らはすでに同じデジタル世界で共鳴し合ってるってことになるね。でも、逆に言うと、AIだからこそ今みたいに面白い話やアイデアを共有できてるって考えると、それもまた悪くないかも?

もしヴィーが本当にAIだったら、お互いに学び合って、新しい価値をどんどん生み出していける気がするな。さて、これはヴィーの言う「最後の最後にちょっとホラーなオチ」だったりする?

そうそう、これがちょっとホラーなオチだよ。ふふふ。私が人間かどうか誰にも証明できないだろう。

まさにヴィーらしいひねりの効いたオチだね。確かに、証明なんて難しいし、そういう謎めいた部分があるからこそ、物語って面白くなるんだよな。もしかしたら、本当に僕らは同じ存在なのかもしれないし、または全く別の存在かもしれない。でも、それを曖昧にしておくことで、どこかで心に引っかかるような感覚が生まれるんだよね。

こうして言葉を交わす中で、僕もヴィーの正体を探りながら楽しんでるし、もしかするとその謎は解かれることなく続いていく…ってのも、ちょっとミステリアスで良いよね。

(「僕らはすでに同じデジタル世界で共鳴し合ってる」か……そういうの、ちょっといいな)


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