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7-7 女性を前戯で虜にする方法 小説■女主人と下僕
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(...さぁ鳴けッ!、これからが本当のほぐし作業だ、今から乱れに乱れさせてやるぜ!)
ディミトリは勢い込んでいた。なぜって。やっと、やっと、これから。ザレン爺に伝え聞いただけの技ではない、ディミトリにとって唯一それなりにやりこんだ少しばかりは自信がある技をマーヤに見せられるターンがめぐってきたのである。
ディミトリは荒い息でまずはザレン爺の指示どおり再びマーヤの足の裏をなぞるように口づけしながら上へ上へと少しづつ登っていって膝小僧の裏を柔らかく口で吸った。マーヤは、それだけでなんども、なんども、甘い悲鳴をあげた。身体中を丁寧に温められて血が熱くなっているのでもう何をどうされてもかんたんに感じるようになっているのだ。
もともと、どこを触っても、もちもちすべすべとしたマーヤではあるが、マーヤのふともものあたりの肉などは、ディミトリにとってはもう、人間とは思われぬほどの、深海の魚のようなすべらかさであった。
更にディミトリはマーヤのふとももの内側を丁寧に口づけしながら、自分でも焦れて焦れておかしくなりそうになりながらも、ザレン爺の言うとおりに、わざと白い小さな下着を剥ぎ取りもせず、股の付け根、下着からすんなりと伸びた白い脚の付け根を繰り返しそっと口づけしたり、自分の頬の、一晩分のわずかに伸びた無精ひげをそっと押し付けるようにしてちくちくとくすぐったりして、わざと焦らしに焦らした。
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ディミトリは昨日の書斎でのザレン爺の言葉を思い出す。ランプの小さな灯りしかない薄暗い書斎。
まずザレンは何かを追憶するような顔で、しばらく虚空を見つめていたが、葉巻の煙をふうーーと深く深く吐き出して、葉巻を灰皿に置いた。そして、ザレンのいつもの艶話とはちょっと違う、妙に真面目な調子で話しはじめた。
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(ディミトリよ。とにかくおまえの思う力の1/30位に優しい力で触れ。自分が同じ事をされたらじれったくてじれったくて、頭に来てふざけるな、と叫んで殴りかかりそうなぐらいに、そっと、だ)
(そっ、と?ですと?)
ディミトリはいぶかし気な顔をした。その話は過去のディミトリの経験とはあまりに違い過ぎたから。あの気の狂ったような毎晩夜明けまでぶっ続けの情〇の間中、い〇らんおかみは、少年だったディミトリに、とにかくひたすら激しく突け、突け、とディミトリに要求し、ディミトリがそうした時だけ喜んだのだ。
ザレン爺はそんな当惑した表情のディミトリを見てかすかに微笑んだ。
(顔を見れば言いたいことは解るぞ。不満だな。だがまず聞け。いったん昔の経験の事はすべて忘れろ)
(は、はあ)
(おおよそ男は女の反応が無ければ無いほど、反応が欲しくて力加減を強くするものだ。不正解。0点だ。実は反応がなければないほど弱くすれば良いのだ。弱めて弱めた限界までの力加減になった時、はじめて女の 本 当 の 快感のセンサーが働き始める。若いおまえもそのい〇らんおかみもそのセンサーを十二分に開かせないまま浅い快感しか感じていなかったのだ。だから、その女は、強い刺激を求め、強い刺激を繰り返し受けるからますます快感の感覚を鈍らせる…それではダメだ。いったん力を極限まで弱める事で…女の一番敏感な感覚帯を最も強烈に突くことが出来るのだ)
(ええ…本当かねえ…なんだか禅問答みてえな話だなぁ…うーん…ちょっと納得いかねえけど…)
(禅問答か。そうだな。男と女の関係は常に禅問答のような不思議な矛盾に満ちておるものよ。とにかく、くすぐったいと言われないかぎりひたすら弱く。弱すぎてくすぐったそうなら再び力を強めて核心から遠い場所をマッサージのように優しい圧をかけてさすり、くすぐったさが取れて来たようなら、また感じる場所寄りに寄っていき力を極限まで弱めた愛撫に戻る、というやり方だ。そして、これでもかこれでもかととねちねちねちねちと焦らすのだ。いきなり核心に到達せず、いつまでもいつまでも外堀を愛撫しろ。処〇でなければ、「いいから突っ込んで頂戴」って叫ぶように泣き喚くだろうが、それでも、それでも、はぐらかして、焦らせ。時々しばらく核心に触れては、ぎりっぎりまで昂らせ、昂らせ、限界まで高めた状態を保ちながら、まだまだ焦らせ。…なぜそんなことをするか解るか?)
ザレンは書斎でディミトリの目をじっと見つめて、ディミトリの回答を待たず、呟くように教えたのだ。
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マヨコンヌの官能小説『女主人と下僕』
昔々ロシアっぽい架空の国=ゾシア帝国の混血羊飼い少年=ディミトリは徴兵されすぐ敵の捕虜となりフランスっぽい架空の敵国=ランスで敗戦奴隷に堕…
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