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8-7 シーナ国後宮のなんだっけ究極形態…最終…奥義…拳法? 小説◆女主人と下僕

前話

もくじ

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マーヤの居室の天蓋のベッドの中。

ディミトリは失笑しながらマーヤに囁いた。

「ったく変なところがお馬鹿さんだよ貴女は……いや、そりゃ、ま、その代々伝わる書物の、シーナ国後宮のなんだっけその究極形態…最終…奥義…拳法?だったっけ?いやなんか違うな...ってヤツは、正直、死ぬほど気になってるけどもよ…いくらなんでも、せめて今日は...その、が、我慢します!いまさらだが、せめて、今日はこれ以上の無理はしないで欲しい」

「でもっ、でもっ、お返しをしなければっ」

ねっとりとした白肌をきらきらと汗ばませ、長い黒髪が乱れて頬に張り付くのも気づかず、可愛らしい唇を尖らせるようにしてマーヤは畳みかけた。

「馬鹿。だからもう、俺を煽るのは止めてくれ。な?俺によ、ほんのちょっとくらいは花を持たせてくれって…結局のところこれじゃぁ正しいランスの紳士がやるような『処女のほぐし』とやらからは程遠かっただろうが、でも、すんでのところで踏みとどまったぞって…俺は貴女を怖がらせないように丁寧に抱いたんだ、って形で今日は終わらせさせてくれよ」

「はっ?」

「だってよ、おめえさん、とことん、びびってる。見りゃ分かる。さっきから手がぶるぶるに震えてる。だ、か、ら。こんな事は嫌なのに無理して必死でやるような事じゃねぇの。いや、その、どの口が言ってんだって話だよな、悪かった。本当に済まねえです。我ながらいまさらなセリフなのは解ってる、だが…その、一回目からそんなぶるぶる震えながら無茶なさるなんて、その、これ以上はもう、見てらんねえよ、ダメだよそんな。それに、どうか、どうか、頼むから、こんなくだらねえ事で俺を嫌にならないで…。な?」

「違うんです!決して嫌だとか気持ち悪いでは決してないの!その、ディミトリ様のその部分が…わたくしがこどもの頃に噛まれた大きな蛇の鎌首みたいで、その、思ったより随分と硬いものだし、骨も入ってないはずなのに一体全体どうしてそんな、どうにも人の身体の一部とは思えず…ち、ちょっとなんというか、こわくなっただけなんです…でもっ、でもっ、大丈夫です!大丈夫です!こ、これは、かっ、噛まれる訳でもない…?いえ、絶対に噛まれるはずはない…ですもの!これはあくまでディミトリ様と繋がった肉体の一部である…はず…なのも見れば解ります!蛇じゃないんです!」

ディミトリはほっとして失笑した。

「ええ?昔、噛まれた蛇だってぇ?なあんだ、そんなことでびびってたのかい!はは、博識で読書家なので有名なマーヤ様でも、そんな変なところで怖がるもんかね!」

ディミトリはマーヤの髪を撫でるとマーヤが小声でぼそりと呟いた。

「痛い…かしら」

要するにマーヤは大人の男の、そういう状態になった『それ』を初めて見て予想外の硬さやら存在感に驚いて『それ』が体内に入った時の痛みを想像して恐怖もしているのだと、ようやくディミトリは気づいたのだ。

ディミトリに髪を撫でられながらもまだまだ怯えたようにびくり、びくりとするマーヤに気づいたディミトリは、さらに畳みかけた。

「念のため言っときますがその、俺のは確かにどっちかと言えばおそらく小さくはないけんども、その決して規格外にでかいことはないですよ?そのう、つまり、そんなこわがらんでも大丈夫です。それに、今日は馴らしだから、何も痛くない、最後までせずにこれで終わりです、って何度も申し上げましたでしょう?」

「は、はい」

「次回、最後までするときもね、徹底的にほぐした上で、それでも痛すぎる、無理よって、貴女がちょっとでも思ったら、ちゃんと仰って下さい、俺、必ずそこで止めますから。何晩かかろうとも、処女を散らすにあたって貴女に無用な無理やら怪我などは絶対にさせねえ。確かに俺には経験は少ないが、色事師の爺さんから何晩も何時間も徹底的に教えてもらった。それはそれはうんざりするほど聞かされた」

「…ザレン様?」

「ん、まあ…。」

ディミトリはバツが悪くなってごまかすように話を変えた。

「それはそうとな、こいつは絶対噛まない事だけは確かだぜ。むしろこいつはいつか貴女に間違えて噛まれてひいひい泣く側だよ」



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だが一度放出した後なのにまだまだ屹立するディミトリのそれを見て、シーナ国後宮の書物の指示の通りにせねばと、マーヤが眉間に皺を寄せながら目を瞑って、ひとおもいに咥えようとした瞬間、ディミトリが再び乾いた大きな手で制し、そして、言った。

「だ、か、ら。そんな無理やりするなって!」

「だって!ディミトリ様はまだまだお辛そうですもの!」

「だから!無理するなって何度言えば…ん…えっと…その、も、も...もしも、もしもマーヤ様がまだまだ頑張れるって仰るなら…!申し訳ない!そ、その、どうか、ひとつ、お願いがある!」

「え」

「ご無理でなければ、その、マーヤ様はなんにも動かさなくていいから、どうかその、片手だけ、どうかしばらく貸して欲しい…こいつに貴女の掌の体温だけ感じさせて欲しい。…こわい?」

「だ、だいじょうぶです!できますわ!こわくなどありません!」

言葉とは裏腹に、マーヤは恐れと動揺で顔を真っ赤にしつつも畳み掛けるように答えた。

だがディミトリはマーヤの強がりを言葉通りに受け取って安心した。そこでディミトリはマーヤの掌を事もなげにひょいと取ったと思ったら、

「ほら、これぐらいなら…な?ちっとも怖くもねえでしょう?」

「えっ、あ!あっ、あっ」

マーヤのしっとりした小さな掌はディミトリの大きな乾いた掌に包むように捕まれいきなりディミトリの熱いものをがっちりと捕まされ、ディミトリの思うように乱暴に動かさせられたのだった。

わけのわからないそれを掴むだけでもマーヤにとっては十分にうろたえる行為ではあったので触った瞬間マーヤは声を殺しつつもたじろいで後ずさりしながら小さな悲鳴を漏らしてしまった。だが、自分の手を外側から包むようにしているディミトリの熱いほど暖かい渇いた大きな掌の感触のせいでマーヤはそのあとは恐怖感を感じずにその行為を受け入れさせられてしまった。

「ごめんよ…ちょっとだけ我慢して…」

ディミトリは開いた片腕でマーヤを抱きしめ自分の顎と胸板でマーヤの頭部を抱えるようにしてマーヤを自分の胸板にぎゅうと押し付けた。

だが、ふとディミトリがマーヤを見ると、腕の中のマーヤがポカンとした表情で自分のそれを食い入る様にじーっと見つめているのに気づいて、ディミトリは照れ笑いをして言った。

「勘弁してくれよ、そんな顔でこんなもんをじっと見ねえで下せえ…さっきまでの人が変わったみたいな色っぽいお顔はどこ行ったんだよう?いくら男だってよ、その、はじめて床に入った日に、こんな間抜けなざまをまじまじ見られるのは死ぬほど恥ずかしいんだぜ?全く、参った…。処女のほぐしをきちんとやるっつうのは随分とこっ恥ずかしいもんだなぁ、いや、参った…」

するとマーヤもハッと我に返り、照れ笑いを返したが、その瞬間にマーヤはディミトリの左腕にガッチリ頭と背中を抱きかかえられるように捕まえられて深く口づけされた。

(ん、こりゃいいや、こうやって抱きしめしまって口づけでもしてりゃぁ、俺の間抜けな姿はマーヤ様に見えねえし、俺もマーヤ様の柔らけえお身体がじっくり感じられる)

そのまま呆れるような回数が繰り返されて、マーヤの白い掌やら、乳房も、真っ黒の髪も、白い腹も、淡い菫色のシルクの薄いガウンも、そこかしこがどろどろの白濁で汚されたが、そっちのことに関しては、ディミトリもマーヤもたいして気にしてはいなかった。

状況はめちゃくちゃではあったが、そして、はじめは怯え切って震えていたマーヤだったが、ディミトリが放出する度に、

さっきまでの、マーヤが初めて見る、いつもの羊の皮を脱ぎ捨てた、獣じみた刺すような瞳のぎらぎらとしたディミトリから、昔からマーヤが見知った、いつもの、あのひたすらに優しい朴訥なディミトリへと、ディミトリの様子が戻っていったので、マーヤの緊張はむしろどんどんと解けていった。


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