Roots Manuva / Witness (1 Hope)
NINJA TUNE傘下のBIG DADAというHIPHOP系のレーベルより、看板アーティスト、ルーツ・マヌーヴァの楽曲。BIG DADAもNINJA TUNEと同じく、創始者コールド・カットのセンスなのか、とにかく個性的なアーティストがたくさんいます。イギリスのhiphopは、曲が凝っているので面白いが、その中でも異端児が多い印象。
ルーツ・マヌーヴァは、ジャマイカのルーツのようで、ほんのりラガやダブっぽさがあって聴いていて面白いアーティストの一人。ダブミックス版も出てまして、こちらもカッコ良いです。こんな雨の日に元気をくれる楽曲。
しかし、当時スパイク・ジョーンズや、ミッシェル・ゴンドリーなどセンスの高いMVが流行っていた時期に、このMVのクオリティは!と思うかもしれないですが、内容はドッキリのドキュメンタリー。スターが母校を訪問するというパターンのものですが、そこで大ヒンシュク行動をするという実録系。しかも本人は学校に通ったこともないという・・・。どこまで仕込みかもわかりませんが、映像の質より企画が面白いという、水曜どうでしょうに近いパターン。しっかりとWitnessというタイトルに合わせて、映像の最後も、苦い顔の先生や怒る子供たちという”目撃者”たちの映像になっています。ちなみにこのMVの監督であるマット・カークビーは、この数年後に「the phone call」という作品で、アカデミー賞の短編映画実写賞を受賞します。同姓同名で別人だったらごめんなさい。なんにしても、見た目だけで作品を判断してはいけませんね。まぁ広告映像は見た目は重要ですが、情報が多いこの時代、本質を見抜くことも大切ですね。私は初見は見抜けませんでしたけど。英語わからんので。
オリジナルとダブリミックスどちらもお楽しみください。