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大槻"KALTA"英宣 Special Group Live at Jazz Spot Dolphy  Jul. 16, 2023


3ヶ月ぶりのライブは野毛のDolphyでKaltaさんのリーダーセッション。個人的には馴染み深く大好きなお三方が揃うのはとても久しぶりですね。今日は庵原さんがsax。庵原さんをお聴きするのは確か初めて。

1stセット1曲目はKaltaさんの曲。ミドルテンポのFunk、重めのベースリフが印象的です。Kaltaさん、メタルの深めのスネアって珍しいのではないかと。
庵原さんのts、オーセンティックでがっちりした印象ですが、あちこちにアイデア満載。
2曲目は新澤さんの"Stomach"。曲にまつわるユーモラスな話とは落差のあるタイトな演奏。新澤さんのswing pfソロに続いて岡田さんのebソロ。とにかくかっこいい。
dsソロの間はpf、tsから様々な曲の断片。融通無碍。
3曲目は軽快なラテンビートの爽やかな曲。曲想的には北欧な気配ですね。庵原さんはssで。
リバーブ深めのebソロが素晴らしい。
続いて4曲目は新澤さんの"Ever"。いつ聴いても美しいバラードです。情感に流れすぎることなく穏やかに。
セットラストは"Trains"。庵原さんtsで本領を遺憾無く発揮というところでしょうか。新澤さんはpfとsynthのソロ。
この曲はやはり盛り上がりますね。

2ndセットはWeather Reportの曲のSteps Aheadカバー版、という形で。某ギタリスト氏の訳では『若いって素晴らしい』。
ここでもebが全編に渡って強烈。新澤さんのシンセソロも久しぶりに聴いたように思います。
2曲目はKaltaさんの9拍子の作品。夢の中で作ったという曲です。
「今年は3拍子と4拍子系の曲しか書かない」とはライブ冒頭でのお話ですが、他の拍子も演奏はするようです。
この9拍子、曲中で拍節の取り方が変わるのですが、それが今日は急にどう取ったら良いか(あくまで私の感覚ですが)が明確に閃いたので少し嬉しくなっていたら、MCでKaltaさんが「曲中で変わる」、まさにその話をされていてちょっとびっくりしました。心を読まれていたのでしょうか。
3曲目は庵原さんの作品。パート間でぼそぼそと言い合いをするような面白い構成の曲です。「小洒落たコード感」+トリッキーな曲想。
4曲目はM.マイニエリの名曲。M.ブレッカー寄りの選曲、という感じでしょうか。庵原さんのtsがやはり素晴らしいです。
セットラストは新澤さんの、個人的に大好きな曲です。岡田さんのebの本家感、美しすぎてなんかもう涙出ます。

アンコールはK.ウェイラムの曲。いわゆるブラコン。
ところでアンコールのMCで、Focusの"Hocus Pocus"(邦題「悪魔の呪文」)ほか、「変態」プログレの話が出てかなり来るものがありました。皆さんお若いのに流石です。

久しぶりのライブ、とても良い感じで楽しい時間でした。

Info.

date : Jul. 16, 2023
Place : Jazz Spot Dolphy

Personnel

・大槻”KALTA"英宣 (ds)
・新澤健一郎 (pf, kb)
・岡田治郎 (eb)
・庵原良司 (ts, ss)

Set List

1st.
・Dried Water
・Stomach
・Downward Dog
・Ever
・Trains
2nd.
・Young and Fine
・Imaginary Tokyo
・Legal Immorality
・Self Portrait
・Long Time Ago
enc.
・Big Old Shoes

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