Easy Come, Easy Go
また少々思い出したのでダラダラと。
一升買い、と言ってピンとくる人は少ないと思うが、要はその日暮らしの貧乏生活のこと。
院生の頃には自炊をしていたのだが、仕送りが来るまでにまだ日が空いているのに手持ちが少なくなり、更に米のストックも無くなってさてどうしよう、という時。
手持ち全部を使って米だけ5kgとか買うわけにもいかないので、近くの商店街の米穀店に行って、量り売りで少量(3合とか5合とか)買ってくる。残金をやりくりして他の食料や煙草なんかを買うわけです。
ところで、僕が院1の頃までまだ米穀通帳というものが法律上は有効で、米は統制食料だった。実際は有名無実で何の制約にもなっていなかったのだけれど。
住んでいたアパートの1階に米屋が入っていて普段はそこで5kgとか10kgとかの自主流通米とか標準価格米とかを買っていたのだけれど、確か1度か2度、米穀通帳を提示した覚えがある。親に家族用の奴を出してもらって持って行ったか何か(さすがに記憶曖昧)。
で、その頃のこと。
市内他大学出身でプロを目指していたバンドが地元銀行のCMソングのオーディションに参加するというので、僕のバンド仲間の女性がヴォーカルで参加したのだが、その歌詞に"easy come, easy go"というフレーズがあった。
気楽に来やすい親しみの持てる銀行のイメージで作詞したのだろうけど、辞書的には「悪銭身につかず」とか「その日暮らし」。
まぁこれじゃ採用されないよね。