This Trio at Jazz Club Daphne Sep. 12, 2024
鎌倉のJazz Club Daphneで須藤満、新澤健一郎、大槻”KALTA"英宣の"This Trio"。
Daphneには2度目、確認したら実に13年ぶりでした。
さて、今日は須藤さん仕切りということでしたが、特にリーダーは決まっていないとのことでメンバーそれぞれの曲を持ち寄りで。
1stセットはKALTAさんの曲から。
シンセのPadからFunkyなベースのリフ。シンプルでステディなリズムパターンにクールなテーマ。静かに熱い始まり、といった感じ。
2曲目は爽やかな「変拍子」”Spring Water”。ベースのエフェクトが美しいです。シンセのソロ、粘りと抜けのある音色で実に良いです。
3曲目は新澤さんの静謐なバラード。ベースはフレットレス風エフェクトでのソロ。情感に流れ過ぎないところがまた良いです。
4曲目は須藤さんのどファンクな1曲。kb/pfも大フィーチュアで。ちょっと宝島付き。
5曲目はKALTAさんの珍しいリズム(9拍子)の作品。静かだけどとても盛り上がる、不思議な曲調ですね。エンディングのクレシェンドからのフェードが素敵でした。
セットラストは懐かしく、個人的に大好きな新澤作品。ちょこっと”Spain”、ベースとのユニゾン付きのpfソロは阿吽の呼吸という感じで。
2ndセットは新澤アレンジの月の光。ebのトリオでの演奏。ebのソロは珍しいかな。スウィンギーで良い感じです。
2曲目は須藤さんの作品。bのルバートソロからのpfテーマ。
2ndパートではシンセソロからのpfソロ、高速パートでは凄い盛り上がり。
3曲めは切迫感を随所に表現した新澤さんの作品。
bのauto-wah系のエフェクトが愉快。かなり抽象的なpfのソロに続いてb、dsソロ。スウィンギーな演奏です。
4曲目はKALTAさんのお馴染みの曲。bのテンポルバートソロから。低音グロッケン風音色のシンセがとても印象的。Hammond Sk PROの音色はとても抜けが良くまたアナログシンセ系も芯があってかつ粘り具合が何とも気持ち良くて(とか書いているとこれだけで終わりそうなのでここら辺で止めます。とにかく素晴らしい音作り)。
セットラストはKALTAさんの作品。
複雑かつ爽やかなテーマメロ。フロントに菅に居るような、ある程度大きな編成で演奏されることが多いファンキーな作品ですが、トリオでのグルーヴィな演奏が素敵です。
アンコールは須藤さんのやはりお馴染みの曲。
ピアノトリオでどうするのかと思ったら、スウィングアレンジで。
とても楽しい演奏でした。
須藤さんの良い感じのリラックス具合とか、この3人ならではの楽しさみたいなものを窺えてとても良いライブでした。何だかほっこりしました。
Info.
date:Sep. 12, 2024
place:Jazz Club Daphne 鎌倉
Personnel:
This Trio
・須藤満 (b)
・新澤健一郎 (pf, kb)
・大槻”KALTA"英宣 (ds)
Set List:
1st
・Dried Water (KALTA)
・Spring Water (須藤)
・Ever (新澤)
・The Funky Trip (須藤)
・Imaginary TOKYO (KALTA)
・Long Time Ago (新澤)
2nd
・月の光 (Debussy,新澤編)
・逃亡者 (須藤)
・Stomach (新澤)
・Nomad (KALTA)
・Towards The Future (KALTA)
enc.
・Super G (須藤)